マヤ文明の古代都市、コパン(ホンジュラス)
コパン遺跡は同国西部、北側にあるグアテマラからも程近い位置にある。コパンは紀元後5世紀頃から本格的な町が形成され始め、8世紀頃まだ栄えたマヤ文明の都市遺跡だ。その時代にコパンは現在のホンジュラスの面積を越える大きな力を持ち、マヤの一方の雄としてその名を馳せた。
実際にコパンの遺跡を覗いてみよう。中米はメキシコ南部、グアテマラやベリーズに数多くのマヤの遺構が残っているが、コパンはその一つでありながら独自性も決して薄くはない。
建物が密集している中心部には神殿や帰属の住居跡が残っている。中でも注目は、神聖文字の階段と呼ばれる階段だ。この階段の両脇は、古代マヤ文字が刻まれた石で装飾されている。(残念ながら石が崩壊した際にランダムに石を戻した場所もあるようで、全体の意味は分かっていない。)マヤの信仰か歴史に関する重要な碑文が刻まれていたのではと推測されている。
コパンには彫刻が掘られた背の高い石碑も多く見られる。この石碑は「ステラ」と呼ばれ、歴代の王を祀っているものが多い。浮き彫りの彫刻は中米からは遠い東南アジアの仏教美術を思い起こさずにはいられない。テオティワカンとエジプトのピラミッドもそうだが、凡そ時空が離れた場所でも何らかの共通点、或いは接点があったのであろうか。
右の写真はコパンの最も重要な祭壇である通称「祭壇Q」と呼ばれる祭壇だ。側面に16人のコパンの王の姿が刻まれており、当時のコパン王国の貴重な資料となっている。
また、遺跡に併設されている石彫博物館には、保存状態が秀逸なロサリラと呼ばれる建築物のレプリカがある(実物はピラミッド内部に存在)。鮮やかな彩色も再現されており、入るとあっと声を上げずにはいられない。神殿の中からほぼ手付かずの状態で発見されているコパンの秘宝だ。マヤ神話の山、ワニや骸骨などが彫られている。ちなみにこちらの装飾にも東洋的な物を感じるのは気のせいだろうか。
この記事を書いている本日、新幹線のこだま号内部にホンジュラス原産のオレンジ色の蛇が発見されたというニュースが流れていた。マヤの最高神は蛇である。今日コパンの記事を書いたのは放映延期以上の何かのご縁があったのかもしれない・・・。
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