2011年8月20日 (土)

アルベロベッロ(イタリア)

Alberobello 今年半ばに入ってイタリアで論議されていた観光客に対して課税される「滞在税」がいくつかのフィレンツェやローマで導入され、来週ヴェネツィアでも開始される。これらの大観光都市の導入は予想された事だが、それに混じってイタリア南部のアルベロベッロという町でも先月から施行が始まった。そこで今日はこの滞在税拡散の動きが止まる事を願いつつ、アルベロベッロの町を紹介したい。

Alberobello2 アルベロベッロはイタリア南部、長靴に例えられるイタリア半島の踵の付け根あたりにある小さな町。しかし、「トゥルッリ」と呼ばれる独特の住居が並ぶ独特の町並みをご存知の方も多いだろう。世界遺産にも登録されている。アルベロベッロに何故トゥルッリのような独特の住居が誕生したのか。いくつか説があるが、滞在税に因んで?税制説を紹介しよう。

Alberobello3 アルベロベッロ一帯は中世にはナポリ王の支配下にあった。重税を課せられ、村は貧しかった。当時は様々な税制があったようだが、アルベロベッロには戸ごとに課税される税制が課された。そこで地元の人々が考え出したのが戸数調査に来る日に家を壊して課税対象の戸数を減らす事であった。何度か取り壊しを重ねている内に生まれたのが容易に取り壊してまた建造できるとんがり帽子型のトゥルッリ。

アルベロベッロのサンタントニオ教会 こうして生まれたトゥルッリは税制が変わった後もアルベロベッロの象徴として建てられ続け、現在の特異な町並みを形成した。かわいらしいおとぎの国の出てきそうな町である。

現在のアルベロベッロは主に二つの地区に分かれていて、お店に改装されたトゥルッリが並ぶリオーネ・モンティ地区と閑静な住居トゥルッリが並ぶアイア・ピッコラ地区がある。リオーネ・モンティ地区のトゥルッリはいくつか中を覗ける物もある。基本的には戸をくぐればすぐ大きな部屋が広がっている。お店が並ぶ奥にはこの町ならではのトゥルッリ型のサンタントニオ教会が建っている。

Alberobello5 一方アイア・ピッコラ地区は静かでところどころ洗濯物が干されていたり、生活感を味わう事が出来る。私は個人的にはこちらの方が好きである。ゆっくり歩いてみるのがいい。本当におとぎの国のようである。

税を取られる側だった中世のアルベロベッロが現代に入って税を取る側になった事に違和感を感じる方もいるかもしれないが、中世の重税と比べたら比較的謙虚な1~1.5ユーロである・・・。

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