シチリア・マルタ添乗徒然~その3~
日本出発前に調べた週間予報でも概ねイメージ通りで日中はシャツ1枚でしのげそうな気温であった。シチリア島到着後も予報を裏切ることなく、快適な気候の下で島を巡る事が出来た。
しかし、好事魔多し、マルタ島に渡った後、気候が一変する。普段はシチリア島よりもマルタ島の方が暖かいのだが、今回に限っては気温はそれ程低くないものの、非常に冷たい北風に見舞われた。
マルタ島に夜到着した後の観光初日、私はシチリア滞在時よりも暖かい上着を着て朝出発した。これはマルタ島の冷たい風を予期しての事ではなく、この日の夜に予定されていたイベント見学時に備えてのものであった。夜のイベント前に一度ホテルに戻ってきて着替える時間はあるのだが、添乗員には降って湧くトラブルや打ち合わせが時々あるので、着替えない事を前提に出てきたのだ。
一方で大半のお客様は夜のイベント前に着替える事を念頭に比較的薄着でいらした。この日の最初の観光は悪い事にマルタ島全域や地中海を見渡す小高い丘の上に位置するイムディーナという町であった。つまり風が強い場所だ。到着してバスを下車すると、今まで空気が明らかに違う。強い風が吹き付ける。薄めの上着は大半の方が持っていたので寒くて歩けないという程ではないが、その中にあって一人だけまるでこの事を予期していたかのように厚着な私。「厚着が必要なら言ってくれればいいのに・・・。」というお客様の心の声が聞こえてくるかのようだ。こういう時、今更「私だけ夕方ホテルに戻っても着替える時間がないかもしれないので。」なんて言えたものではない・・・。
かくして観光を始めたのだが、この状況下だけに、夏の暑さを凌ぐ為に建物を密集させて町中に日影を作り出しているというイムディーナの歴史すら呪いたくなる。晴れているにも関わらず太陽がほとんど当たらないのだ・・・。
今回は冷たい北風を除けば、好天には恵まれ、マルタ島を出る頃には本来の暖かさも取り戻して皆様にも滞在をお楽しみ頂けたようだ。
多少お荷物になっても備えあれば憂いなし。皆様も急な天候の変化には気を付けましょう!
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