2011年11月23日 (水)

新世界ワインの台頭

Chili_winery 一昨日に引続きワインのネタ。実は昨日のイタリアワインセミナー上でもチリ、オーストラリア、南アフリカなどを始めとするいわゆる「新世界ワイン」の脅威について触れられた箇所があった。新世界ワインが世界のワイン市場で台頭著しいことは周知の事実だが、あえてイタリアワインのプロモーションの席上で触れられる程というのはその危機が表立っている証拠なのだろう。

イタリアは統一国家なき分権の時代が長かった事もあり、これまで各州が独自のプロモーションを行ってきたが、ドラスティックに変わっていくワイン市場で生き残る為に各州が力を結集して今後「イタリアワイン」のプロモーションに力を注ぐという発言もあった。成功を願いたい。

Tasmania_winery ヨーロッパは世界のワインの約3分の2の生産量を誇るが、消費量は生産量からだいぶ引き離されているようだ。つまり売れ残りが多いのである。仏伊独西のワイン大国の有名ブランド(特に高級種)はこの厳しい市場においても健闘しているが、テーブルワインに分類される価格帯の安いワインは新世界ワインにシェアを奪われ、生産がだぶついている。

この問題を改善する為にEUでは補助金の打ち切り、減反、新規参入の自由化などの荒療治をする事によってワインの供給量を引き締め、域内での競争も促進する事を目指しているが、まだ結果には繋がっていない。従来自国ワインばかりが陳列されていたフランスやイタリアの酒屋においても新世界ワインの陳列が始っている。販売店も需要に応えざるを得なくなっているのだ。

Nz_winery こうした激動の中でのイタリアワインウィークの開催は巻き返しに掛ける一歩だろう。特にイタリアの食との連動は、新世界ワインにはない差別化ポイントとして有効だろう。日本では今やイタリア料理は日常食の一つになりつつあるぐらいだから。

普段あまりワインを飲まない私も今日近所の酒屋に出かけてみた。ワインのコーナーにはずらりと新世界ワインが並んでいる。その奥に見つけたトスカーナのボトルをそっと手に取ってレジへ向かう。今晩はイタリア及びにヨーロッパワインの将来に乾杯だ・・・。

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