2011年11月28日 (月)

レオナルド・ダ・ヴィンチ展開催中(ロンドン)

National_gallery 上野の国立西洋美術館で先月からゴヤ展が開かれていて盛況のようだ。私も会期中に足を運ばねばと思っている。しかし、この日本での盛況とは次元が違う過熱ぶりを集めているのが今月からロンドンのナショナルギャラリーで開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」だ。

言わずと知れたルネサンスの大芸術家であるレオナルドだが、寡作の芸術家でもあり、それ故余計に人が惹きつけられる側面もあるのかもしれない。

Leonardo_madonnaontherocks 実際現存しているレオナルドの作品は十数点(15?)を数えるのみである。今回ナショナル・ギャラリーで開かれる特別展ではその半数に近い数が集められた。画期的と言えるだろう。

見どころはいくつかあるが、一つ目は史上初めて隣に並んだ二作の「岩窟の聖母」である。左は「ダ・ヴィンチ・コード」にも登場したルーヴル美術館が所蔵する「岩窟の聖母」、右が元々ナショナルギャラリーが所蔵している「岩窟の聖母」である。右のナショナル・ギャラリー版が実際に同作品の注文主に渡って教会に飾られていた完成品なので色がより鮮やかだが、どちらも素晴らしい作品である。一目見ると同じようであるが、ディテールまで眺めると実際には相違点が少なくない。専らルーヴル版を先に描いたとする説が有力だが、実際に目の前で吟味する贅沢は最初で最後である可能性も高い。

Leonardo_labelleferronniere 二つ目はずらりと集められたレオナルドの作品群である。10年前の来日でも記憶に新しいポーランドのツァルトリスキー美術館が所蔵する「白テンを抱く婦人」、エルミタージュ美術館の「リッタの聖母」、ルーヴルからは「モナ・リザ」と並ぶレオナルドの肖像画の傑作である「ミラノの貴婦人の肖像」、そしてヴァチカンからも「聖ヒエロニムス」が登場。美術ファンならずとも垂涎の顔ぶれだ。

Leonardo_saviour 最後にもう一つ紹介したいのが、今年の6月に米国人の個人コレクションから偶然発見されたレオナルドの幻の作品「救世主」。長らくその存在は知られていたものの、失われたと考えられており、この作品はミラノ派の無名画家の作品とされていた。20世紀の競売では僅か5000円程度で売り出されていたが、ここに来て後代の修復の跡を取った所、無名画家とは思えないデッサン力のキリストが登場した。何人もの専門家が鑑定した結果、レオナルドの作品である事がほぼ裏付けられている。推定価値は2億ドルに跳ね上がったという。その作品が今回大衆の前にデビューを飾っている。

個人的にも今すぐロンドンに飛びたくなる顔ぶれだが、あいにく会期中に休暇はやって来そうにない。そんな私の代わりにユーラシアの旅で特別展に行って下さる方を絶賛募集中です!

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※1月28日発のみレオナルド・ダ・ヴィンチ特別展も見学します!尚、展示作品は予告なく変わる場合があります。

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