2011年12月 1日 (木)

【共通テーマデー】私のクリスマスの思い出~厳かな受胎告知~

受胎告知を演じる子供たち 実は先月恥ずかしながら共通テーマデーを失念していて慌てて記事にしたが、今月はだいぶ落ち着いてきて前夜から取り掛かっている。今月のお題はクリスマスだそう。以前にも触れたが、正直言えば私はここ15年クリスマスに出かけたりせず、家に引きこもって普通の一日を過ごす事を旨として来た。宗教云々というより、どこ行っても人が多く、同じ物の値段が高かったりするので特別な日は別の日にずらしてきたのである。

なのでクリスマスの思い出はほとんどないのだが、数少ないクリスマスにロマンを感じたのが、「受胎告知」であった。

受胎告知を演じる子供たち クリスマスがキリストの誕生日であるなら、その日にキリストの懐妊を告げる受胎告知はおかしいのだが、確かに受胎告知は通常3月25日に祝われている。

ご存じのようにヨーロッパでは一般的にクリスマスは12月初め(或いは11月末)頃から祝われている。イタリアではキリスト生誕の場面を再現したプレゼピオが各地で飾られるようになる。4年前の12月半ば、私はイタリア中部ウンブリア州の名の知れぬ村(失礼)にやってきていた。たまたま休みの日で今日は子供たちの発表会が行われるという。人口数百人程度の村だからどこかホールでやるのかなと思いきや、連れて行かれたのが200m四方ぐらいの小さな旧市街。現在では人がほとんど住んでいない場所であった。当然ながら寒い・・・。

しかし、その旧市街の古い教会内部で展開されていたのが受胎告知であった。生の受胎告知である。6,7歳程度の子供たちがそれぞれの役割で聖書の場面を演じていた。寒い静かな旧市街で子供たちが真剣な顔で展開している受胎告知は、とても厳かで信者ならずとも息を飲まずにはいられない場面であった。

Giotto_magi 神聖な場面に触れた後で、外に出たら満天の星空が広がっていた。1378年の11月、このイタリア中部に実際流れた彗星(ハレー彗星)をルネサンス開祖の一人ジョットが眺め、パドヴァの壁画にその姿を残している。そう言えばキリストが生まれた夜にも彗星のような星がベツレヘムの上空を流れ、東方三博士を誘った。神聖な気持ちなんて書いたら信者の方に申し訳ないが、この時確かにそんな気持ちをしばしの間味わった気がする。忘れられないクリスマスの思い出。

【共通テーマデー「私のクリスマスの思い出」】
〔添乗見聞録編〕~アメリカのクリスマスツリー~
〔倶楽部ユーラシア編〕~厳かな受胎告知~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~アイルランドのクリスマス~
〔ろまねすく通信編〕~世界のプレゼピオ~
〔船の旅便り編〕~スペインのクリスマス~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~有楽町のクリスマスマーケット~

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