新宿とアールヌーボー
昨日は戦車の写真で「プラハの春」でしたので、今日はそれに負けない内容にしなければなりません。「新宿とアールヌーボー」およそ対極に位置する話題です。
ちょっと前までは新宿駅西口・東口と言えば、カメラ屋がたくさんありました。カメラ屋と言っても今のビッ○カメラと同様、大型 耐久消費財ディスカウント店なのですが、ビッ○カメラよりもカメラの割合が大きかったような気がします。今もあるヨド○シカメラ、懐かしいカメラのさく○や、などなど。そんな中にカメラのド○←(○じゃ分からんでしょ)がありあました。(またオヤジ話題ですみません。)ちなみに写真はいいのが無かったのでヨド○シカメラが写っています。
昨日の話の続きで、「プラハの春」(プラハの春の音楽祭)なのですが、これはプラハ市民会館の「スメタナホール」で行われます。(写真は弊社添乗員の撮影)
このプラハ市民会館、アールヌーボー様式なのです。1906年に建設が始まり1912年11月22日に完成。プラハの春音楽祭のメイン会場として有名な市民会館ですが、1918年チェコスロバキアの独立宣言もここでしました。
チェコを代表する多数の建築家、芸術家によって造られました。建築家オスヴァルドポリーフカOsvald PolívkaとアントニーンバルシャーネクAntonín Balšánekが共同設計。内装や市長の間はアルフォンス ムハ(アルフォンス・ミュシャ)Alfons Muchaが手がけています。
アルフォンス ムハ(アルフォンス・ミュシャ)Alfons Muchaはアール・ヌーヴォーを代表する グラフィックデザイナーで、舞台女優サラ・ベルナールの「ジスモンダ」のポスターで一躍有名になり、「椿姫」、「メディア」、「ラ・プリュム」、「トスカ」など、サラ・ベルナールのポスターを制作している。日本でも評価の高いデザイナーで、明治時代に雑誌「明星」の挿絵は、このミュシャの作品を模倣していたそうです。(右写真はチェコ政府観光局の写真です。)
日本でも評価が高いのを知ってか、本国のミュシャ博物館では日本語のホームページもあります。
ちなみに日本では、ミュシャ評価がされる前から、熱心にコレクションをしていた人物がいます。それは土居君雄氏です。ドイツの工業製品、カメラや自動車にあこがれた土居君雄氏は先の「カメラのド○」の創業者でした。ドイツに行く途中、もしくは渡航中に足を延ばしてこのミュシャと出会ったのでしょうか?土居君雄氏のミュシャコレクションは、現在大阪府の堺市にあるそうです。
今は無くなってしまった「カメラのド○」ですが、こんなところで、新宿とスメタナホールはつながっていたのですね。。(上野)
音楽を聴くだけでなく、このようなところでも「プラハの春の音楽祭」は楽しめます。(上野)
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