古代の水利施設カナート
異国の地では、バスの車窓からの景色も楽しいものですね。
イランのヤズドからイスファハンへの途中、砂漠の中に一定間隔にぽこぽこと小山があるのが見られます。この小山には地下に向かって縦穴が掘られています。
これは、カナートと呼ばれる地下用水路のしるしです。
砂漠の乾燥地帯の中で、水脈があり樹木が育つ沃地には、人が住み、オアシス都市が形成されてきました。かつてはキャラバン(隊商)の休息の場所でもあったことから、今でもラクダがそのまま入れる大きな門のあるキャラバンサライ跡が残っている町もあります。
シルクロードのオアシス都市には大きく3つ種類があります。1つ目は地下から湧き出る泉を利用したオアシス、2つ目は河川の水を利用したオアシス、3つ目はこのカナートと呼ばれる地下水路を利用したオアシスです。
このカナートは、イランの他に中国新疆やウズベキスタンなどでも見られ、カレーズと呼ばれています。
水脈を掘り当てた地点から、地下に向かって縦穴を掘り、その縦穴を横穴でつなげていきます。山の斜面を利用して水を誘導し、この水路が地表に出る場所に集落が形成されたというわけです。長いものでは数十キロに達するものもあるそうです。
イランのヤズドや、新疆のトルファンなどはその代表的な町で、このカナートの存在がこれらの町をオアシス都市として発展させたのです。
すでに涸れてしまったカレーズ跡も多いですが、いまだ現役のものも残っています。古代ペルシャの時代が起源といわれていますから、水のない乾燥した地域に暮らす古代人の知恵にただ感心するばかりです。(大木)
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