めざせモスクワ、シェレメチェヴォ国際空港
世界空港の名前は、都市名以外に、所在地名やら偉人の名前やらがついている。大きな都市は複数の空港があったり、一つしかなくても国威発揚のためだったりと理由は様々だ。シンガポールのチャンギ国際空港は地名、ニューヨークのケネディー国際空港(ジョンFケネディ)は人名、北京首都国際空港はそのまんまといった感じである。
旅行好きの方にとってはおなじみの「シェレメチェヴォ国際空港」、モスクワの代表的な国際空港である。フルシチョフによって建設が命じられ1959年開港。1980年1月1日モスクワオリンピック開催にあわせてシェレメチェボ第2空港が開港した。
シェレメチェボ第2空港はアエロフロートのソ連製の旧式機体(IL62=イリューシン62)と並 んで、「ソ連」に満ち満ちていた。アエロフロートに乗った興奮冷めやらぬうちに、更に、「ソ連」から受ける強烈な刺激に圧倒された。低い天井、暗い照明、滞る手続き、進まぬ行列。椅子も店も無い。いるのは 無愛想な職員だけ。乗り継ぎ時間も査証が無いために空港から出ることが出来ない。
そんな刺激に満ちた空港も今は、すっかり快適な空港となっ てしまった。
旧ターミナルもまだ残っているが、現在、新しいターミナルが続々閑静。明るい快適なターミナルビル。清潔で機能的な空港である。ヨーロッパやアメリカの空港よりもよっぽど綺麗である。免税店も飲食店もある。
免税店にはロシアと言えば!というものが、例えばキャビア、ウ ォッカなど、キャビアは冷蔵庫に、ウォッカは免税店の棚に並んでいる。ロシアのお土産も売っていて、マトリョーシカなんかも手に入る。飲食店は、西側の店もあったりする。海外には無いと思われていた自動販売機なんかもあったりするのである。
ちなみに空港の物価はおそろしく高い。カフェでコーヒーを頼むと軽く500円以上、オレンジジュースも生絞りのものは1000円近くする。 アエロフロートも、いまやエアバス、ボーイングを使っている。ふと、エンジンに目を移すとなんとロールスロイスマーク。シンガポール、ブリティッシュ、キャセイなどの英国系の航空会社やエミレーツなどの中東系機体は、義理か見栄かロールスロイス製が多いが、アエロフロートもロールスロイスエンジン。心なしか、機内でも落ち着いて眠れそうである。(上野)
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