【共通テーマ】私の好きな美術館、あの作品(ユーラシア旅行社で行くトルクメニスタン)
私の好きな美術館…博物館は、中央アジアのトルクメニスタンの首都アシハバードにある国立博物館です。また地味な…マイナーな…との声も聞こえてきそうですが、比較的多くシルクロードがらみの国・遺跡を周っている私としては、ここを外すわけにはいきません。決して大きな博物館ではありませんが、世界遺産のメルブ遺跡やニサ遺跡等、国内の遺跡から出土した様々な時代の品々が、シルクロード交易の歴史を生き生きと語り伝えてくれるようなのです。
では、早速その一部をご紹介しましょう。まずは「ニサのヴィーナス」。古代パルティア王国の都として栄えた、ニサ遺跡(世界遺産)から出土。言うまでもなく、ヘレニズム文化の影響を受けていることがわかります。この他にも、インド産の象牙にヘレニズム風の装飾が施されたリュトン(ワインを飲む杯)も興味深いところです。
そして、数ある所蔵品の中で、私の一番のお気に入りは、ゾロアスター教の影響が伺える、彩色土器。(メルブ遺跡出土)冠婚葬祭の場面が描かれています。ゾロアスター教はササン朝ペルシアの時代に隆盛を極めた宗教ですが、その当時の習慣をほんの少し垣間見ることができます。背景の赤の模様が、現代の私たちにはハートマークのように見えて、なんだか親しみが持てます。
他にもメルブのグヤウル・カラという、仏教寺院跡から出土した仏像なども必見。メルブは、仏教寺院が発見された西の果ての地。こんなところまで伝わっていたのか…と感慨深くなります。
ちなみに、ここのカメラの撮影料は、私が訪問した3~4年前で20米ドル。たたたた高すぎない…?とも動揺しつつも、えいっ!と支払い、自分なりに貪欲に撮ってきたつもりですが、帰国して、こういったご紹介の機会になるたび、何故もっと欲張らなかったのだと後悔するばかり。へたくそですし…。国の政策の一環か、予算が足りないのか理由はわかりませんが、博物館のホームページもありませんので、現地に行って観るほか、この感動を共有して頂く術がないのが残念でなりません。(弥永)
ユーラシア旅行社で行く、中央アジアツアーの魅力
【共通テーマデー】「わたしの好きな美術館、あの作品」
◆添乗見聞録:アルフォンス・ミュシャの大作『スラヴ叙事詩』
◆ぶらり秘境探検隊:中南米の巨匠たち
◆ろまねすく通信:カタルーニャ美術館
◆パタゴの国からミンガラバー:ゴッホの作品エトセトラ
◆船の旅便り:損保ジャパン東郷青児美術館『ひまわり』
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