2015年4月 3日 (金)

【試写会レポート】映画「アルプス~天空からの交響曲~」を見てきました

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「鳥になれたら...」
誰もが一度は思い描いたことがある夢だと思いますが、日々科学が発達している現在でも未だ叶っていないのが現実です。先日、縁あって「アルプス~天空からの交響曲~」の試写会にご招待頂きました。この映画、一言で感想を語るのであれば、「夢を叶えてくれた」映画でした。

舞台はドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、スロベニア、リヒテシュタイン、スイスの7ヵ国にまたがるアルプス山脈。そのアルプスを、地上目線ではなく、空から、鳥の眼で俯瞰した映像が、この「アルプス~天空からの交響曲~」。ストーリー好きな私としては、滅多にドキュメンタリーを見ないのですが、開始から一気にスクリーンに引き込まれてしまいました。

まず、その映像の斬新さ。添乗員として、何度となく見たことがあるスイスのマッターホルンやアイガー、イタリアのモンブランやドロミテ山塊、オーストリアのセメリンク鉄道やアルプス山岳道路などなど。もちろん、登山目的で訪れるのではなく、ツアーの観光としてですが、その壮大な自然美は大きく変わることはありません。しかし、今回の映像は、我々観光客が決して見ることが出来ない視点の映像!それはそれは斬新かつ新鮮でした。初めてその姿を見る方にとっては、美しい、という言葉で片づけられるのかもしれませんが、実際に現地を訪れたことのある方こそ、是非見て頂きたい映画と思いました。
ツアーなどの旅行では、バスからの車窓やロープウェイからの景色だけなのですが、その遙か上空、ヘリコプターを利用した映像ならではの角度、スピード感、そして高度から産み出される自然のありのままの美しさには、ただただ、ため息が出るばかり。 撮影に利用したのはヘリコプターに搭載されたシネフレックスカメラ。公式ホームページでも紹介されているのでご興味ある方はこちらから。

映画は94分間。映像の美しさだけでも充分に一見の価値あり、なのですが、映像美だけかと思いきや、アルプスで過ごす人々の生活、農業、産業、アクティビティも盛り込まれているので、思わず「へぇ」と思ってしまうようなアルプスの新しい側面が発見できます。山好き、自然好きでない方々の琴線にも触れる、そんな内容です。

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私は山男ではないですが、「鳥になりたい」という人間の幻想や儚い夢が、もしかしたら登山をする方々の根底にはあるのかもしれない(本当に個人的な意見ですが)と思います。そして、この映画を見ると、山に登りたくなりました。
鳥にならずとも、せめて鳥が見ているものに近い風景が見たい、圧倒的なパノラマを体感してみたい、見終わって数日経ちますが、そういう気持ちが湧いてきています。映画で紹介された英国の登山家ジョージ・マロリーの「何故、山に登るのか?」「そこに山があるからだ」という言葉。達成感や征服感ではなく、マロリー自身、映画の映像のような絶景が見たいが為に山に登っていたのかも、と勘ぐってしまうほど美しい「アルプス~天空からの交響曲~」の映像。必見です。

「アルプス~天空からの交響曲~」
公式ホームページ
◆2015年4月18日(土) シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

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