2016年7月27日 (水)

現在上野で開催中の「古代ギリシャ展」に行ってきました

上野の東京国立博物館・平成館で開催されている特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」に行ってきました。
5月にギリシャを訪問した際に、現地のガイドさんも日本でギリシャ展が開かれることを話題にしていたので、日本で改めてギリシャの秘宝の数々を見るのを楽しみにしていました。まず、今回の一番の目玉と言えるのが、サントリーニ島、ティラの「漁夫のフレスコ画」です。

漁夫のフレスコ画

漁夫のフレスコ画 前17世紀 テラ先史博物館蔵 ©The Hellenic Ministry of Culture and
Sports- Archaeological Receipts Fund

面白いのは、この絵は当時のお金持ちや王族、貴族の残したものではなく、一般庶民の家に描かれていた絵であるということ。
紀元前17世紀の頃に暮らしていた庶民がどんな姿をして、何をしていたのかがわかる手がかりなんです。紀元前17世紀なんて…想像もつきませんよね。王様の言葉やお墓は守られていることが多いので、見つかることは多いですが、庶民の家の壁の絵なんてなかなか残っていないものです。現地に行くと、この絵が発見された集落の遺跡を歩くこともできます。ここにどの絵があったんだよ~とガイドさんが教えてくれるのです。
あまり知られていませんが、ミケーネ文明や、サントリーニ島周辺で芽生えた文明が生み出したフレスコ画には素晴らしいものが多いのです。例えばこの「漁夫のフレスコ画」もそうですが、エーゲ海の島々に生きた人々、例えば花を積む少女であったりが描かれています。今の感覚で見ても美しいなと思えるクオリティでした。
このフレスコ画以外にも、魅力的な展示物がたくさんありました。

牛頭型リュトン

牛頭型リュトン 後期ミノスⅠB(1450年頃) イラクリオン考古学博物館蔵 ©The Hellenic Ministry of Culture and
Sports- Archaeological Receipts Fund

クレタ島、イラクリオン考古学博物館からは牛頭のリュトン。リュトンは、神聖な儀式に使われる酒杯のこと。この牛頭のリュトンは頭頂に二つの穴が開いていて、ここから酒を注入し、鼻の先端からお酒が出てくるという仕組みになっています。頭が巻き毛でおおわれていることから、モデルの牛は、まだ仔牛だったことがわかります。なんとも不思議なものですね。

イラクリオン考古学博物館ではこのリュトン、他たくさんの展示物が公開されていますが、「漁夫のフレスコ画」のような、クレタ文明や、ミノア文明のすばらしいフレスコ画を見ることもできます。

アルテミス像

アルテミス像 100年頃 アテネ国立考古学博物館蔵
©The Hellenic Ministry of Culture and Sports- Archaeological Receipts Fund

赤像式パナテナイア小型アンフォラ

赤像式パナテナイア小型アンフォラ ボクシング 500年頃 アテネ国立考古学博物館蔵
©The Hellenic Ministry of Culture and Sports- Archaeological Receipts Fund

アテネ国立考古学博物館からはアルテミス像が来ていました。石とは思えないほど優しい布感。古代ギリシャの服装の、このドレープの美しさ。これが2000年以上前につくられたなんて信じられない程ですね。
今回のギリシャ展は、ギリシャ国内40か所以上から集められた珠玉の作品325件が、日本に居ながらにしてみられるまたとないチャンスです。あまり古代ギリシャに詳しくなくても、ただよ~く見ていると可愛いなと思えたり、こんな時代にこんなものが!という素直な驚きを感じられる展示だと思います。
古代ギリシャに興味を持つきっかけにもなります。是非、足を運んでみてください!
■特別展『古代ギリシャ -時空を超えた旅-』
2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※土日・祝日は午後6時まで。金曜日および7、8月の水曜日は午後8時まで。入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
※ただし8月15日(月)、9月19日(月・祝)は開館。
会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)

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