今年は5777年!ユダヤ暦の新年祭ロシュ・ハシャナ
去る10月2日夜、ユダヤ暦では、一足早い新年「ロシュ・ハシャナ」を迎えました!
ユダヤ暦は、文字通りユダヤ教徒たちの用いる、旧約聖書に由来する暦。天地創造の年とされる時期から起算して数え、今年はなんと5777年になります。
日本ではほとんどなじみがないですが、イスラエルでは国の公式暦に定められており、これに基づいて祝祭日が決められています。
ロシュ・ハシャナは、アラビア語で“年の頭”の意。文字通り新年をあらわすのですが、ユダヤ暦の日付では7月1日。1月1日ではありません。
もともと旧約聖書中では新年でなく秋のお祭りでしたが、後のバビロン捕囚の際、秋分を年始とするバビロン暦の影響を受け、7月を一年の始まりと考えるようになったそうです。
よって、厳密には聖書に起因する新年ではないものの、長きに渡って大切にされている神聖な日の一つ。ユダヤ教徒たちは、労働や遊びをせず、シナゴーグで祈りを捧げたり、家族と共にゆっくり過ごすことが推奨されています。
ところで、ロシュ・ハシャナを祝う際は、新しい年が「良い甘い年になりますように」との願いを込めてはちみつに漬け込んだ林檎を食べたり、「実り多くありますように」との意味でざくろを食べたりするそうです。これって、日本のお正月に頂くおせちの願掛けに似ていませんか?
暦は違えど、新しい年を嬉しむ気持ちは同じようなものかもしれませんよね。(影山)
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