極東ロシア視察団旅日記(2)「はちみつとキムチ」キムチ編
11月1日から5日まで日本旅行業協会会長、国土交通省、観光庁、旅行業界の皆様方と「極東ロシア視察団」へ参加しました。
前回のお話はこちら↓
「極東ロシア視察団旅日記(1)「はちみつとキムチ」はちみつ編」
今日は「キムチ」のお話です。皆様もご存じの通りキムチは朝鮮半島の食べ物。
ちなみに私達日本人はキムチ大好きで韓国の最大輸出先は日本です。
日本ではキムチというと白菜、せいぜい胡瓜や大根で、昨今、韓国料理が流行り、様々なキムチが食べられるようになりましたがまだまだ一般的ではありません。
ところがウラジオストクの市場では様々なロシア風?シベリア風のキムチが並んでいました。
冬が長いロシアでは漬物をつくります。キャベツや赤蕪(ビーツ)を始め胡瓜、人参、トマト、ニンニク、キノコの酢漬けが冬の食卓を飾ります。
ソ連時代からシベリアや極東には朝鮮族が住んでいてカレイスキー(高麗族)と呼ばれていました。戦後、旧日本領のサハリンや満州国に住んでいた朝鮮人もウラジオストクにやってました。
1980年代後半、自由市場が開かれるとカレイスキー(高麗族)のエスニックな料理だったキムチは一躍人気商品に、さらにソ連崩壊に伴って、韓国からの製品がなだれ込むようになり人々は韓国の食品も身近に感じるようになります。LOTTEのアイスクリームや「辛ラーメン」なんかも市場に並び始めました。
もともと冬は漬物だったシベリアの人々に、このスパイシーな発酵食品はとても好評。しかも野菜だけではなくシベリアの野山で捕れる山菜や野草も美味しいキムチになることも分かりバラエティに富んだキムチが作られるようになりました。
すっかり極東・シベリアではおなじみになったキムチ。酸っぱいロシアの伝統的な漬物の味にスパイシーな唐辛子。シベリア風キムチは、醗酵臭と大蒜臭おさえめのちょっと上品な味がします。
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