極東ロシア視察団旅日記(8)ウオッカ編その3
11月1日から5日まで日本旅行業協会会長、国土交通省、観光庁、旅行業界の皆様方と「極東ロシア視察団」へ参加しました。
今日は前回に続き「ウォッカ」のお話の続き。本来シベリア鉄道のお話の予定だったのですが急遽脱線。いきなりウオッカの話になり、そして、それが続いています。
「極東ロシア視察団旅日記(7)ウオッカ編その2」
前回は日本でも有名なスミノフのお話でした。今日はその続きです。
スミノフの製造権と販売権が、1939年にワイルドターキーの製造元ヒューブラインに移ったところですした。
1940年に歴史的な出来事がおこります。1946年、バーテンダーのジャック・モーガン氏がハリウッドのサンセット大通りに面した“コックンプル”というレストランで、ジンジャービアとウォッカでカクテルを作りました。これが、モスコーミュール「モスクワの驢馬」の原型です。この時使ったウォッカは勿論スミノフです。なので、モスコミュールはスミノフで作るべし、という説もあります。
スミノフはその後、1982年R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー、1987年イギリスのグランド・メトロポリタン社へと買収さら、そして1997年グランド・メトロポリタン社はギネス社と合併しディアジオ社となりました。
ディアジオ社は現在、ビールのギネス、スコッチのジョニーウォーカー、J&B、バーボンのIWハーパー、ジンのタンカレー、アイリッシュクリームのベイリーズなど錚々たるブランドを有する。変わったところではトルコのイエニ・ラク YENI RAKI ベトナムのネップモイNếp Mớiなども所有している。(一部説明ではテキーラのホセ・クエルボを保有とのことだが、間違い。買収に失敗し実際持っているのはドン・フリオ)
スミノフは世界的なブランドの一翼を担うことになります。
なかなか鉄道の話には至らない。
(写真提供Diageo Korea Co. Ltd)
前回のお話はこちら↓
極東ロシア視察団旅日記(1)「はちみつとキムチ」はちみつ編
極東ロシア視察団旅日記(2)「はちみつとキムチ」キムチ編
極東ロシア視察団旅日記(3)「武士道」
極東ロシア視察団旅日記(4)「アムール川」
極東ロシア視察団旅日記(5)鉄道編「食堂車」
極東ロシア視察団旅日記(6)ウオッカ編その1
極東ロシア視察団旅日記(7)ウオッカ編その2
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