【おすすめ映画情報】セザンヌと過ごした時間
フランス南部のプロヴァンス地方の中心都市、エクス・アン・プロヴァンス。そのちょっと郊外の住宅街に、ポール・セザンヌのアトリエがあります。
小さな家は、ユーラシアのツアーでもツアーを二回に分けて内部を見学するほど。
待っている間、様々な花が揺れる庭をぶらぶらしたり、青々と茂る木々の日陰でまどろむ猫を眺めたりしました。
そこを訪れたのは夏真っ盛りの7月。プロヴァンスの夏のシンボル(にしてフランス人の「勝ち組」バカンスの象徴)セミの声と晴れ渡る空、そして、セザンヌが何度も描いたサン・ヴィクトワール山の美しさ。
エクス・アン・プロヴァンスの景色は今も鮮やかに脳裏に焼き付いています。
そんなエクス・アン・プロヴァンス出身で生涯の大半の時間をここで過ごしたポール・セザンヌ。
彼ののびのびとした絵や、エクスでの穏やかな庭の思い出を良い意味で裏切ることになったのが、9月2日から順次公開される映画「セザンヌと過ごした時間(原題:Cezanne et Mei)」です。
セザンヌとエミール・ゾラ
二人の芸術家、二人の男の友情と人生、成功と失意…
ダニエル・トンプソン監督が15年にもわたる取材と研究を経て、実話をもとに美しく激しい映画を生み出しました。
時代が動き、印象派が世をにぎわせたパリの風景や風俗もまた本作の見所の一つ。
女性陣のファッションや絵画で見るような「遊び」にもご注目を。
(山岸)
2017年9月2日(土)よりBunkamuraル・シネマをはじめ全国順次公開
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