ユーラシア旅行社社員が宗教を語る

2014年4月28日 (月)

アルメニアワインとノアの箱舟(ユーラシア旅行社のコーカサス三国ツアー)

コーカサス三国ツアー

アダムとイヴの時代から数世代。
増えすぎて堕落し不遜になった人間を一掃する大洪水を神が起した際に、
神に認められ、巨大な「箱舟」を作ることによって、他の生物とともに生き延びることができたノアと家族が、
箱舟がたどり着いた高い山。
この山は、トルコ領のアララト山であるといわれています。

洪水後、山から下りたノアは、ブドウを栽培し、ワインを造り、神に捧げたといわれており、
カスピ海からコーカサス地方はブドウの原産地であり、その歴史は10000年前頃までさかのぼれるそうです。
紀元前3千年ごろには、ブドウの栽培やワイン造りがこの地域で盛んに行われていたことも、アララト山=ノアがたどり着いた山説の根拠の一つとされています。

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2013年2月13日 (水)

ローマ教皇退位のニュース(ヴァチカン)

ローマ、ヴァチカンのサンピエトロ寺院2005年に故ヨハネパウロ2世の後を継いで以来、第265代ローマ教皇として活躍されているローマ教皇ヴェネディクトゥス16世が、今月いっぱいで教皇の座を退くというニュースが入ってきました。

ご年齢的にもう職務に耐えられない、とのご判断だそうですが、
教皇がご自身の意思で辞任されるのは、1415年のグレゴリオ12世以来といわれています。

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2012年12月 6日 (木)

「大解剖!エルサレムとペトラ」を開催しました

Dome  昨日、「大解剖!エルサレムとペトラ」を開催致しました。今回は二部構成で、エルサレムを手配会社の吉田氏が、ペトラ(遺跡)を弊社添乗員がご紹介させて頂いたのですが、今回は国・地域ではなく、「訪問地」に的を絞って企画させて頂いた為、目的が明確なお客様が多かったのでしょうか、いつも以上に具体的な旅のご相談が多かったように感じました。

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2012年10月25日 (木)

犠牲祭が始まります

Eid_2 イスラムでは、1年に2度大きな祭日があります。
ひとつは、ラマダン(断食月)明けの祭日、もうひとつはハッジ(メッカへの巡礼)をお祝いする祭日「犠牲祭」です。
今週からこの「犠牲祭」の祭日が始まります。

犠牲祭は、毎年イスラム暦の12月に行われ、会社や学校など前後の日と合わせ連休期間に入ります。各家庭で羊などを一斉に生贄にし、そのお肉を貧しい人に分けたり、家族で食べお祝いするという習わしがあります。
これは、預言者アブラハムが息子のイサクを神への生贄にささげ、神から信仰心を認められ、息子の代わりに羊を生贄とすることを告げられたという旧約聖書のお話にも由来しています。

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2012年10月 4日 (木)

チベットを旅する前に

Tuch  ここ数日ですっかり秋らしい気候になりました。最近は、就寝前に窓を開けて本を読む時間が至福のひとときです。さて次は何を読もうかと、本屋を訪れた際に、真っ先に手を取った雑誌をご紹介します。『TRANSIT 18号 美しきチベット 明るい未来へのヒント』です。雑誌にしてはなかなかのお値段ですが、毎号内容も濃く、大好きな雑誌のひとつです。
 チベットにご興味のある方、旅行を検討されている方には、是非現地に赴かれる前にチベットについての知識を知っておくことをお勧めします。雑誌の中身については書店でご確認頂くとして、そのためにもおすすめの一冊です。もちろん、ツアーでは現地の日本語ガイドさんが案内してくれますが、政治や歴史など日本だから得られる情報もありますし、チベット仏教と、それを母体として形成された彼らの文化・生活スタイルは、とても奥深いものがあり、それらの理解をさらに深めてくれます。

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2012年8月 3日 (金)

イスラムの断食月ラマダン

Ramadan_4 2012年のイスラム教のラマダン(断食月)は、7/20前後から始まり、まさに今も敬虔なイスラム教徒の方たちは日中の飲食を断っています。
ラマダンとは、イスラム教の信者に定められた、約1ヶ月間の断食を行う大切な月です。
イスラム教徒の人たちにとっては、毎年のことかもしれませんが、水も飲めない特に夏の断食は、やはり想像するだけで苦しそうです。
しかし、信仰と感謝を深めると同時に、家族、友人と過ごす大切な時期でもあり、同じく苦しみに耐える信徒の連帯感が強まる効果もあるのだそうです。日中は、いっさいの飲食が禁じられていますが、日が沈めば食べたり、飲んだりすることができます。日が沈むと共に、家族や友人たちが集まって、皆で食事を楽しみます。街へ繰り出す人も多く、屋台などで賑わいは夜遅くまで続きます。

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2012年2月29日 (水)

イラン旅行にはスカーフを

Imam_square 日本時間の27日、第84回アカデミー賞受賞式が開催されました。
ハリウッドスターの豪華な衣装に華やかな雰囲気。また、ほとんどが日本での上映に先駆けての賞なので、今年は何かおもしろそうな映画はないかと、毎年テレビで見るのを楽しみにしています。

今回は、イランの映画『別離』が外国語映画賞を受賞しました。
イラン映画といえば、『運動靴と赤い金魚』など、良い作品が多いので、今回の受賞作もぜひ観てみたい作品の一つです。日本では4月に劇場公開予定だそうです。公式サイトはコチラ

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2012年2月 1日 (水)

【共通テーマデー】私の好きなジンクスの場所~聖なる湧き水 トルコ・聖母マリアの家~

今月のテーマは好きなジンクスの場所。私の好きなジンクスのある場所といえば、トルコのエフェソス遺跡の近くにある聖母マリアの家だ。エフェソスの遺跡から山に登ったこの場所は、イエスの死後、聖母マリアが住んでいたそうだ。マリアに関する伝説はいろいろあるが、彼女が住んでいたという家がある。本当かどうか分からないが、現在はその家が礼拝室になっていて、カトリックの各修道会が交替で管理を行っている。Mariashouse
この家のすぐ下になんと湧水がある。そこに今水道が引かれていて3つの蛇口がある。これを単なる手洗い場所だと思ってはいけない。初めてその水道の意味を聞いた時、とても驚いた。それらは、長寿、金運、愛情を意味する水だったのだ。

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2011年8月23日 (火)

トロイツェ・セルギエフ大修道院(セルギエフ・パサード、ロシア)

Sergiev_posad1 昨日馴染みのお客様からお電話があり、念願のロシアの黄金の環に出かけると仰っていた。良い旅になる事を願いたい。秋のロシアに関しては一日だけ立ち寄ったモスクワで寒波に見舞われ、ナポレオンとフランス軍の気持ちがよく分かった寒い思い出しかないが、例年だと黄金の環は黄葉の木々に彩られて素敵な風景が広がっているはずだ。

スズダリ、ヤルスラーブリなど黄金の環にもみどころが多いが、個人的なお気に入りはセルギエフ・パサードである。

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2011年6月27日 (月)

ナザレの受胎告知教会(イスラエル)

Annunciation_fra_angelico_3 約2,000年前、パレスティナ地方のナザレという村にヨセフとマリアという夫婦が住んでいた。ある日、家で読書する妻のマリアの元を天使ガブリエルが訪れ、貴女はこれから神の子を懐胎する事を告げられる。戸惑うマリア・・・。

この新約聖書にある「受胎告知」の場面は宗教画の主題としても頻繁に取り上げられ、ご存知の方も多いだろう。私の恩師の解釈では、本来中性であるガブリエルが屋内にいる女性のマリアにペネトレート(侵入)する事で男性的なシンボルとして描かれ、主題全体が男女の交わり、引いてはその結果として生まれる子供の誕生を象徴していると繰り返し聞かされた記憶がある。まぁこの説の真偽はさておき、今日はその受胎告知の場所(とされている場所)を紹介したい。

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