ユーラシア旅行社社員が世界の自然を語る

2016年3月25日 (金)

爽やかな初夏に、世界を歩こう!~おすすめハイキングの旅

歩くのに適した涼やかな気候、青々とした草原、咲き誇る高山植物の花々。6月から8月は、世界のあちこちで、ハイキングの名所がベストシーズンを迎えます。
マッターホルンでお馴染みのスイスや、荒削りな山並みと宝石のように輝く湖が印象的なカナディアン・ロッキー、断崖絶壁に息を呑むノルウェーのプレーケストーレンなど、世界には素晴らしいハイキングコースがたくさんあります。
私の一押しは、スペインとフランスの国境を走るピレネー山脈。石灰岩質の無機質にも見える山肌と、草原を土台に広がる優しく牧歌的な風景の対比は美しく、まだあまり観光客に知られていないため、静けさの中自分だけが大自然に包まれているような気分になれます。美食の国に囲まれたこの地域では食事も美味!

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ユーラシア旅行社ではハイキングコースを初級、中級、上級の3つのレベルに分けているため、ご自身の体力に合ったツアー選びも簡単です。
ハイキング特集ページにて、世界各国のお薦めのハイキングコースをご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

>>>ハイキング特集はこちら

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2016年1月 7日 (木)

CNNが発表!「2016年 注目の旅行先」(インド・ランタンボール国立公園)

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時候の割に暖かい日が続く今日この頃ですが、週末は日本海側を中心に天気が崩れやすいようですね。たまにはゆっくりと室内で過ごしながら、向こう1年のご旅行計画を練る方もいらっしゃるでしょうか?

ご検討の参考にご紹介したいのが、先日CNNより発表された
2016年 注目の旅行先ベスト16」(リンク先は英語表記)。
近年人気の高まっているイランや台湾のランクインに加え、
気になったのはインド・ランタンボール国立公園。
世界でも珍しく“野生のトラ”が生息する動物保護区です。

絶滅危惧種にも指定されているトラは、現在では総数4000頭前後にまで減少しています。
インドに生息するベンガルトラの場合、19世紀後半~20世紀のイギリスの植民地時代、入植者や富裕層によるトラ狩りが盛んに行なわれていました。トロフィー(頭部を剥製にした壁飾り)を競うスポーツ感覚のものから、毛皮や骨を求める狩猟まで、多くのトラが乱獲の犠牲になったといいます。

ランタンボール国立公園もかつての狩猟区でしたが、インド独立後にトラの生息地として保護され始め、徹底した管理が続けられています。敷地は1334平方kmにも及び、森そのものの美しさも魅力の一つです。世界遺産にも登録されている「ランタンボール城塞」が点在し、その遺跡群をのみこむようにバニヤン(ベンガルボダイジュ)の木の根が絡まり合う様は、まさに生きる森。ベンガルトラにとっても、身を隠す絶好の場所でしょう。
公開は冬季の10~6月限定。ジープでのドライブサファリを体験できるため、運が良ければ、希少なベンガルトラに出会えるかも…

ところで、ランタンボールには50頭以上のトラが暮らしていますが、職員さんによると、その全てに愛称がつけられているそう。とても大切にされていることが伝わってきますよね。(影山)


ユーラシア旅行社で行く関連ツアーはこちら↓

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2015年8月 3日 (月)

『僕たちの家(うち)に帰ろう』 映画 8月29日(土)ロードショー 

ユーラシア旅行社で密かに人気が出ているコース、
それがシルクロードツアーです。

砂漠でしょ、と思われた皆様、違います。シルクロードは結構複雑なんです。
砂漠もあれば美しい草原もあるのです。

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ただ、乾燥が進み砂漠化しているところも多い模様ですが…。

今回はそんなシルクロードの出発地点近くの甘粛省にある河西回廊を舞台にした映画を紹介いたします。

8月29日(土)から渋谷で上映される『僕たちの家(うち)に帰ろう』に出てくる一組の兄弟の視点は、いろんなことを考えさせてくれます。

街に住み、学校へ通う兄弟。兄はおじいさんの所に。弟は学校の寮で暮らしています。
お父さんはたまに街に来て、子供達と短い時間を過ごします。
そんな中、夏休みになったら身体を壊したお母さんに会いに行こう、とおじいさんが提案します。そして、二人はケンカしつつもお母さんに会いにラクダに乗って旅に出るのです。

とにかく、放牧しているはずのお父さんを探すため、河を探してながらひたすら西へ向かうのです。

兄弟姉妹というのは、普段は仲が悪いことも多いでしょう。でも、二人ボッチの旅はケンカしつつもなんとなく二人を一緒に動かざる得ない雰囲気にします。
ラクダが見つけてくれた幼いころの自分たちの育った放牧地の変わり果てた姿も、途中での大ゲンカも、そのあとで出会った僧侶たちの優しさも、すべてが大きな自然に包まれていました。

 

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特に僧侶が兄弟を助けるシーンで、映し出される祁連山脈の清々しさ。その景色が、僧侶の優しさと、兄が垣間見せた弟への愛情が表現されているようでした。
最後、兄が弟へ気遣いを見せ、少し成長した時、ようやくお父さんに出会うのです。
でもそれは、幼い兄弟たちが生きるために成長しなくてはいけない、ということに気が付かされる出来事でした。
お父さんは、できる限りその時を引き延ばしたかったんだなぁ、感じました。

これは私個人の感想ですが、自分達が生きてきた場所こそが最も住み心地のいい場所なんだなぁと、改めて感じました。

兄弟のお父さんもおじいさんも遊牧の民で、それを誇りに思っています。弟も、早くお父さんと放牧に出たいと思っています。
ところが、時代は遊牧の民をじわじわ追いつめるのです。街の方が便利で心地よい空間が提供されるかもしれません。水も食べ物も困りません。
それでも草原で羊と共に生きる生活こそが自分達「本来」の生き方だと。彼らは考えているのです。
いつまでも遊牧の民でいたい、と願うこの親子に時代が無情に押し寄せていく、そんな風に感じました。


ほろ苦いストーリーですが、兄弟とラクダとのちょっとした交流や、弟の心の情景に感動すること間違いないでしょう。

『僕たちの家に帰ろう』公式ホームページはこちら

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題名:
「僕たちの家(うち)に帰ろう」
公開:8月29日(土) シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー
写真コピーライト:(C)2014 LAUREL FILMS COMPANY LIMITED
オフィシャルHP www.magichour.co.jp/uchi/
監督・脚本・編集・美術:リー・ルイジュン
出演:タン・ロン、グオ・ソンタオ、バイ・ウェンシン、グオ・ジェンミン、マ・シンチュン
配給・宣伝:マジックアワー
2014年/中国/103分/カラ―/デジタル/1:1.85/テュルク語、北京語
原題:家在水草豐茂的地方
英題:River Road
第27回東京国際映画祭コンペティション部門上映タイトル『遥かなる家』

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2015年6月 9日 (火)

新装開店!モンテ・ビアンコ(モンブラン)ロープウェー(イタリア)

イタリアとフランスの国境に位置するモンテ・ビアンコ(モンブラン)
その峰の北を通り、国境をまたいで両国を行き来できるロープウェーがあります。
このうち、イタリア側のロープウェーが、設置から年数がたったため、新しいものに取り換える工事が続けられてきました。

標高2000メートルを超える現場での工事は生半可なものではなかったようですが、
予定通り、この6月新しいロープウェーが操業します
(公式には今月末ですが、実際に1日ごろから運行しています)

モンテ・ビアンコに最も近く、フランス側の三連ゴンドラ乗り場と隣接する
新しいエルブロンネル展望台は、イーグルネスト(鷲の巣)の愛称がつけられていますが、
このピカピカのガラス張り、最初は否定的な意見もあったようですが、
冬スキーを楽しむ人々からは雪山に佇む氷の城のようで美しいといった意見もあり
概ね受け入れられているようです。
モンテ・ビアンコをまじかに楽しむ展望台へは、最新鋭のゴンドラで向かいます。
ゆっくりと一回転しながら、360度の景色を楽しませてくれるゴンドラです。
モンテ・ビアンコのロープウェーは、夏のハイカー、冬のスキーヤーの足でもあり
比較的一年のうち長い時期乗れるのも魅力のひとつです。
イタリアの名峰は数ありますが、東のドロミテ山塊、北のチェルビニア(マッターホルン)、そして西のモンテ・ビアンコは必見です。
この夏、高山植物や名峰を愛でながらイタリアで避暑なんていかがでしょうか。
(山岸)

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2015年4月 3日 (金)

【試写会レポート】映画「アルプス~天空からの交響曲~」を見てきました

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「鳥になれたら...」
誰もが一度は思い描いたことがある夢だと思いますが、日々科学が発達している現在でも未だ叶っていないのが現実です。先日、縁あって「アルプス~天空からの交響曲~」の試写会にご招待頂きました。この映画、一言で感想を語るのであれば、「夢を叶えてくれた」映画でした。

舞台はドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、スロベニア、リヒテシュタイン、スイスの7ヵ国にまたがるアルプス山脈。そのアルプスを、地上目線ではなく、空から、鳥の眼で俯瞰した映像が、この「アルプス~天空からの交響曲~」。ストーリー好きな私としては、滅多にドキュメンタリーを見ないのですが、開始から一気にスクリーンに引き込まれてしまいました。

まず、その映像の斬新さ。添乗員として、何度となく見たことがあるスイスのマッターホルンやアイガー、イタリアのモンブランやドロミテ山塊、オーストリアのセメリンク鉄道やアルプス山岳道路などなど。もちろん、登山目的で訪れるのではなく、ツアーの観光としてですが、その壮大な自然美は大きく変わることはありません。しかし、今回の映像は、我々観光客が決して見ることが出来ない視点の映像!それはそれは斬新かつ新鮮でした。初めてその姿を見る方にとっては、美しい、という言葉で片づけられるのかもしれませんが、実際に現地を訪れたことのある方こそ、是非見て頂きたい映画と思いました。
ツアーなどの旅行では、バスからの車窓やロープウェイからの景色だけなのですが、その遙か上空、ヘリコプターを利用した映像ならではの角度、スピード感、そして高度から産み出される自然のありのままの美しさには、ただただ、ため息が出るばかり。 撮影に利用したのはヘリコプターに搭載されたシネフレックスカメラ。公式ホームページでも紹介されているのでご興味ある方はこちらから。

映画は94分間。映像の美しさだけでも充分に一見の価値あり、なのですが、映像美だけかと思いきや、アルプスで過ごす人々の生活、農業、産業、アクティビティも盛り込まれているので、思わず「へぇ」と思ってしまうようなアルプスの新しい側面が発見できます。山好き、自然好きでない方々の琴線にも触れる、そんな内容です。

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私は山男ではないですが、「鳥になりたい」という人間の幻想や儚い夢が、もしかしたら登山をする方々の根底にはあるのかもしれない(本当に個人的な意見ですが)と思います。そして、この映画を見ると、山に登りたくなりました。
鳥にならずとも、せめて鳥が見ているものに近い風景が見たい、圧倒的なパノラマを体感してみたい、見終わって数日経ちますが、そういう気持ちが湧いてきています。映画で紹介された英国の登山家ジョージ・マロリーの「何故、山に登るのか?」「そこに山があるからだ」という言葉。達成感や征服感ではなく、マロリー自身、映画の映像のような絶景が見たいが為に山に登っていたのかも、と勘ぐってしまうほど美しい「アルプス~天空からの交響曲~」の映像。必見です。

「アルプス~天空からの交響曲~」
公式ホームページ
◆2015年4月18日(土) シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

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2015年3月19日 (木)

ペスカツーリズモinファヴィニャーナ島の碧い海!~シチリア島離島視察レポート・その3

本日も昨日に続きエガディ諸島より、ファヴィニャーナ島を紹介します。
上から見ると蝶々のような形をした小さな島ですが
周囲を美しいエメラルドグリーンの海に囲まれていて、
シチリアの人たちの人気のリゾートです。

ファヴィニャーナ島ツアー、イタリアツアー

この辺りからサルディーニャ島にかけての海域は、
夏にマグロの群れが回遊するスポットです。
マグロの聖地、ともいわれるほど、
本マグロ漁が盛んな地域です。
ファヴィニャーナ島は、そんなマグロ漁の拠点として栄え、
オイル漬けやカラスミなどのマグロの加工品工場もありました。

ファヴィニャーナ島ツアー、イタリアツアー

工場は今は閉鎖され、当時の船のドックやマグロの身を煮込んだ大なべ、漁の道具や缶詰など、マグロ産業の様子や、
近代美術などを展示する博物館になっています。
日本人がやってくる!ということで、
昔マグロ漁師をやっていたというペペさんがマグロ捕りの歌等を披露してくれました。
ファヴィニャーナは今も漁師さんが多く、フェリーの港の前には漁船が並び、漁から戻った漁師達が新鮮な魚介をその場で販売しています。
この日はタコや海老やカサゴ、アンコウや様々な魚が並んでいました。

ファヴィニャーナ島ツアー、イタリアツアー

漁をするだけではなく、綺麗にした漁船で観光客を海上観光に案内する漁師達もいます。
スローフード運動発祥の地イタリアでは農業×観光=アグリツーリズモが盛んですが、この海バージョンが漁業×観光=ペスカツーリズモです。
島や漁師によってサービス内容は様々ですが、
美しい海に囲まれたファヴィニャーナ島は、エメラルドグリーンの海を海上から眺めたり、都市遺跡と見まごう石切り場の不思議な景観も海から見ることでよくわかります。
数年前に某テレビのコマーシャルでも使われた美しい海です。
(山岸)

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2015年3月17日 (火)

ストロンボリ火山トレッキング!~シチリア島離島視察レポート・その1

ストロンボリ火山、ツアー

(↑ナイトクルーズにて。ストロンボリ島と夕焼け、噴煙+雲)

イタリアの見所は尽きるところがありません。
本土の都市、小さな村、島々。
世界遺産は年々増え続け、とても追いつかないほど登録されています。
文化遺産が多いイタリアですが、自然遺産もいくつかあります。
北のドロミテや最近登録されたエトナ山などなど。
そんな世界遺産のひとつ、エオリエ諸島のストロンボリ火山に
先日実際に登って来ました。
見学ではなく登山です。
生憎の天候(強風、曇り)により夜の火口観察は断念しましたが、
900mを越す頂上までの往復を何とか歩ききることができました。

ストロンボリ火山登山、ツアー

(↑大体半分くらいの地点。ここからは植物がなくなり岩と灰と砂の世界)
今まで色々なトレッキングをやりましたが、
このストロンボリ火山登山がとにかく大変だったのは
1)急勾配であること
2)足場が悪いこと
3)頂上付近は堆積した火山灰でさらに体力を奪われる
この3点です。
オフシーズンの3月の日中で、殆ど曇っていて
頂上付近は霧の中で寒いくらいでしたので、
暑さはあまり気になりませんでしたが
これからの季節は空や海が美しい分、
太陽光に焙られることも考慮しないといけません。
ユーラシア旅行社のパンフレットでも
「心臓や呼吸器疾患のある方は注意」の表記をしていますが
(噴煙やガスの心配とは別に)
往路の登りは心臓・肺に負担がかかり、
帰りの下りは膝や腰に負担がかかってしまいます。
普段あまり歩かれていない方で、
ツアーの参加を考えていらっしゃる方は、
出発までしっかりトレーニングをしていただき、
現地では決して無理はなさらないようにしてください。
しかし、ここまでの辛い思いをして人々が頂上を目指すのは、
今も活動する火山の噴火活動を間近に見るためです。
私の視察の時のように頂上が雲で覆われている日は絶望的ですが
これから夏にかけてカラッと晴れたシチリアらしい天気になりますので
日が落ちて暗くなった山に噴火の炎が上がり、
水平線の向こうにはイタリア本土の街明かりが煌きます。

ストロンボリ火山トレッキング、ツアー

(プロが撮影した噴火の様子↑イメージ)

登山は無理、という方は、夜のクルーズで海上から火山を見上げたり、
噴火物が流れていく斜面を、
安全な位置から眺めるようなポイントもありますので
まずはご相談くださいませ。
(山岸)

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2015年3月12日 (木)

クロザル視察レポート“モヒカン頭の百面相”(3)(インドネシア・北スラウェシ)

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一昨日、昨日とタンココ自然保護区をご紹介しましたが、最終回の本日はタンココ自然保護区以外の北スラウェシの魅力をご紹介します。

まず、タンココ自然保護区と並び北スラウェシ島の代表的な訪問地ブナケン島です。ダイビングをされる方の中にはご存じの方も多いのではないかと思いますが、世界屈指の広大な珊瑚礁が広がり、世界中のダイバーの憧れの地として知られています。見てください、この透明度!私が訪れた日も気温は30℃を越え、今すぐにでも飛び込みたい衝動に駆られましたが、そこは我慢。まずはボートにて島の沖合に向かいます。沖合にて水中観察用のグラスボトムボートに乗り換え、いよいよ海の世界へ。

このブナケン島周辺はブナケン海洋国立公園として国立公園に指定されており、この海で、1998年に何と古代魚シーラカンスが捕獲されました!それまで発見されていたシーラカンスとは別の種とされ“スラウェシ・シーラカンス”と命名されました。

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そんな神秘の海の中を覗きながら、シーラカンスを探してみるものの、やはり発見ならず...。それでも、広がるサンゴ礁の美しさは、ボートの中からでもしっかり満喫することができました。

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続いては、隠れた世界有数の建造物をご紹介。キリスト像です。北スラウェシの人々の多くは、キリスト教を信仰する方が多数を占めており、車窓からは熱帯のジャングルの中に突如現れる教会という、何ともミスマッチな印象から、何度となく不思議な感じになります。そのキリスト教の信仰の篤さが垣間見ることができるのが、マナド近郊に2007年に建てられたキリスト像。このキリスト像の何が有数かと言いますと、ブラジルで有名なコルコバードの丘にあるキリスト像に次いで、世界第2の大きさを誇るんです!その高さは約50メートル!新しいマナドのシンボルにもなっています。

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そして、ミナハサ高原。トモホンやトンダノといった街を中心とした高原地帯で、涼しい気候を利用した野菜や花の産地として知られています。また、この付近は火山や温泉が多く、車で移動している際にふと硫黄の匂いを嗅ぐことも。硫黄関係でひとつご紹介します。リノウ湖です。この湖は、湖の底から硫黄が噴出しており、水面には泡がプクプク。この硫黄の噴出量はその時々で様々で、硫黄の量によって色が違って見える神秘的な湖。ミナハサ高原には、他にも伝統家屋が見られるウォルラン村、段々畑が美しいルルカン村、特徴的な形をしたお墓ワルガが残るサワガン村など、見所満載。

今回、訪れたのはスラウェシ北部のごく一部。にも関わらず、そこには、そこでしか出逢うことが出来ない感動が多く待ち受けていました。まだまだ観光客が少ない地域ではあるものの、人々を惹きつける要素は尽きません。是非、この感動を現地にて体感してみてください。(吉村)

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2015年3月11日 (水)

クロザル視察レポート“モヒカン頭の百面相”(2)(インドネシア・北スラウェシ)

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3日連続視察レポートの第二弾です。昨日はスラウェシ島やタンココ自然保護区に関してご紹介させて頂きましたが、本日はいよいよタンココ自然保護区での動物観察をご紹介します。

ケニア・タンザニアのサファリ同様、クロザルの観察はやはり朝~午前中がお勧めです。普段は朝が弱い私も、現地では早寝早起き。スラウェシ島は赤道直下に位置する為、日の出時間は通年を通じて朝6時前後。太陽とともに起き出して、朝食を済ませた後は、いざタンココ自然保護区への準備開始!

私が訪れたのは、毎日日中には30℃近くまで気温が上がりますが、如何せん森の中なので、半袖で過ごしたくても虫除け対策に、長袖長ズボンを着用していました。そして、足元はスニーカーでは少し心もとなく、やはり歩きやすいハイキングシューズやウォーキングシューズがお勧め!私も山系の添乗の際に履くハイキングシューズで、準備万端!

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そして、いよいよタンココ自然保護区のゲート到着!今にも木々の脇から動物たちが飛び出してきそうな雰囲気です。手続きをして、いざ散策開始!はじめは歩きやすい道から、次第に腰の高さまで伸びに伸びた草をかき分け、木の枝をくぐりながら、森の奥へ。僅か30分程歩いたところで、ついに発見!黒い固まり!クロザルの群れです。

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我々が観察できるクロザルの群れは、“ランボー1”、“ランボー2”、“ランボー3”の3グループで、それぞれのグループは約80~90もの個体で形成されます。最初に遭遇したのは“ランボー2”で、あちこちに散らばっているが故、周囲のどこを見渡してもクロザルが目に入ってくるほどの個体の多さにまず驚きです。

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数頭に狙いをつけ、すり足で近づいていくと、チラチラとこちらを気にするものの、急に逃げたりはしません。距離にして2メートルぐらいまで近づくことが出来、カメラを向けて、まずはパシャリ。クロザルたちは写真の音にも驚くことはなく、ただただお互いにノミ取りをしたり、マイペース。調子に乗って、更に近づいてみようとしたところ、やはり気付かれてしまい、逃げられてしまいました。
ウガンダやルワンダのマウンテンゴリラ観察は、観察時間が決められていますが、このクロザル観察は、何と無制限!思う存分、クロザルたちとの時間を楽しむことが出来ます。
クロザル観察をしながら感じたことは、彼らクロザルは本当に“百面相”!カメラを向けながら、こちらが様々な表情をすると、クロザルたちも様々な表情を返してくれます。彼らは顔の表情を使って仲間とのコミュニケーションを取るのですが、もしかしたら私も仲間だと思われたのでしょうか…。
クロザルの群れは、森の中を少しずつ移動していきます。我々もその後を付いていきながら、時間を過ごしました。時には、後ろから追いついてきた個体が、私のすぐ脇を平然と歩いていくこともあり、逆にこちらがドキッとさせられることも多々ありました。そんなこんなしているうちに、あっと言う間にお昼の時間。サルの群れに一旦別れを告げ、ゲートへと戻ります。

動物観察で、最も気になることは、やはり実際に発見出来るかどうか、ということに尽きると思いますが、その点はご安心下さい。現地ガイドさんによると、基本的には毎日の行動パターンは似ているため、これまで観察出来なかったことはないそう。各グループには、生態を観察している研究員の方もおられ、彼らの話でも、「100%出逢える」との太鼓判でした。

明日はタンココ自然保護区以外の場所へご案内します。(吉村)

北スラウェシを訪れるツアーはこちらから。

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2015年3月10日 (火)

クロザル視察レポート“モヒカン頭の百面相”(1)(インドネシア・北スラウェシ)

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さっそくですが、クロザルという動物をご存じでしょうか?このクロザル、インドネシア・ジャワ島の右上に位置するアルファベットの“K”の形をしたスラウェシ島に棲息している、学名MACACA NIGRAの通り、真っ黒な姿をしたサルです。少し前になりますが、プロカメラマンのデジタルカメラを勝手に使い、“自撮りするサル”として話題になったこともあります。

先日、このクロザルに出逢うために、スラウェシ島北部のミナハサ半島の先端に位置するタンココ自然保護区を訪れてきました。P1100185
タンココ自然保護区は、巨大なサンゴ礁が広がり、多くのダイバーの憧れの地とされるブナケン島の拠点となるマナドという街から、車で2時間弱の距離に位置する87k㎡(東京の世田谷区と杉並区を合わせた面積より若干小さい程度)もの太古の森。この森には、クロザルをはじめ、“世界最小のサル”タルシウス、森林に棲む有袋類クスクスといった、とても珍しい動物が多数棲息し、かつ、スラウェシ島固有の動物は哺乳類79種、鳥類100種近くに及び、独自の生態系を構築しています。

本日より数日に亘り、この魅力溢れるタンココ自然保護区をはじめ、北スラウェシをご紹介させて頂きますが、栄えある第一回目はタルシウスに注目!P1090911
タルシウスは“世界最小のサル”ですが、どのくらい小さいかというと、ご自身の手を握ってもらった握りこぶし程度のサイズのサルを想像してみてください。そのくらいの大きさです!僅か10センチ程度の夜行性の動物です。スラウェシメガネザルとも呼ばれ、地球上の生態系で分類すると、ウォレス線の東側にしか生息していません。

ウォレス線は、アルフレッド・ウォレスが発見した生物分布境界線のひとつで、この境界線で、東洋区の生態系と、オーストラリア区の生態系が分かれます。インドネシアでいうと、カリマンタン島(ボルネオ島)とスラウェシ島がその境に当たり、隣の島にも関わらず、それらの生態系は大きく異なっています。

難しい話は一旦脇に置いておき、再びタルシウスに戻ります。小さくてかわいいタルシウスですが、実はもの凄い跳躍力を持つことでも知られています。自身の体長の約25倍、つまりは3メートル以上の距離を軽々ジャンプします。この力をおかげで森の天敵から身を守り、獲物を捕らえることで、過酷な環境を生き抜いています。P1090974
ちなみにタルシウスは夜行性ですが、昼間でも観察することができます。現地ガイドさんたちは保護区内にあるタルシウスが住処にしている木々を把握しており、昼間、その木の中を眺めると、発見!!しばらく眺めていると、安眠を邪魔されたかのように不機嫌そうな顔でこちらを向いてくれました。本当に愛らしく添い寝したくなるほど。

明日は、メインのクロザルとともにタンココ自然保護区でのウォーキングに関して、徒然なるまでに語らせて頂く予定です。(吉村)

インドネシアでクロザルで出逢うツアーはこちら!

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