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2008年6月 4日 (水)

ブサコパレスホテル(宮殿ホテル)

Bussaco_outside ポルトガル中北部、豊かな緑が映える森の中に一軒の優美な建物が静かに佇んでいます。それがブサコパレスホテルです。このホテルはポルトガルでも一番と誉れ高いのですが、単に豪華であるからという理由ではありません。歴史、民俗、自然と様々な要素がこのホテルの名声を築き上げて来ました。

ブサコパレスホテルは、元々、女人禁制の修道士の静養所でありました。黙想のための道、礼拝堂という質素な建物を16世紀にポルトガルの王家が手に入れ、今のホテルの基盤となる離宮を建てました。時は正にポルトガルの絶頂期であった大航海時代でした。

ブサコパレスは現在は国立公園にも指定されている広大な森に囲まれた場所に位置しています。それだけでもかつての王族と同じように都会暮らしに疲れた旅人を癒してくれます。しかし、このブサコパレスを囲む森は単なる森ではありません。よくよく木々を眺めてみると、ヨーロッパではあまり見かけない木が見られます。実はこの森には、大航海時代に世界の七洋で活躍した航海士達が持ち帰った各大陸の木がこの森に植えられたのです。

Bussaco_inside 次に建物の方ですが、これがまた趣きに溢れた設計になっています。建築様式はポルトガルでは広く見られるマヌエル様式です。ちなみにポルトガル以外ではほとんど見かける事がないポルトガル独特の建築様式です。マヌエルという名前は、双方とも個々に世界遺産に登録されているトマールの大修道院やリスボンのジェロニモス修道院を築いた王マヌエル一世に由来しています。アジアやアフリカの珍しい動物や珊瑚、船のロープなどを装飾のモチーフに用いた、大航海時代の旗手ならでの建築様式がマヌエル様式でした。ブサコパレスホテルでもふんだんに用いられていますので、ホテル内をちょっと歩くだけでもポルトガルの栄華に触れる事ができます。

Bussaco_palace そして建物内部のもう一つのみどころがアズレージョです。マヨルカ焼きの技術を生かしたタイル芸術であるアズレージョは、ポルトガルの至るところで見ることができますが、ブサコパレス内のアズレージョはその芸術性を高く評価されています。特にブサコの戦い(ポルトガルがナポレオン軍を破った戦い)を描いたアズレージョは、実際にご当地の歴史を描いた物だけに眺めているだけでも感慨深いものがあります。

お部屋は様々な種類があるので一概に形容するのは難しいですが、一つ一つの部屋にそれぞれの特徴と歴史があるだけに、かつての栄光に思いを馳せながら泊まってみると滞在もより味わい深いものとなるのではないでしょうか。

ツアーでは、なるべく早くチェックインできるように日程を組んでおりますので、森の散策、ホテル内の散策をお楽しみになれる時間を出来る限りご用意しております。ただ豪華である事だけが取り柄ではない、多様な魅力を内包する魅惑の宮殿ホテルブサコ。是非泊まってみませんか。(福永)

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