スローフード、スローライフ
1980年代、イタリアにおいて、主に米国系の国際的なファストフードチェーンが大規模に出店し、若者がファストフードになびき始めました。そして、イタリアの伝統的な食生活は危機に晒されたのです。しかし、古き良き食文化は生活の礎という考えのもと、その食文化を守る為に1986年北西部のピエモンテ州において、提唱されたのがスローフード運動です。当初は数箇所の村のみが参加する小さな運動でしたが、イタリア国内でも徐々に広まり、定着していきます。多くの賛同を集めたこのキャンペーンはさらに国境を越えて世界的に広まり、今では日本でも時折聞かれるようになりました。また、今現在スローフードは、食の域を超えて生活全般にその精神が引き継がれ、新たにスローライフという概念も広まりつつあります。このスローフードやスローライフ普及の旗手の一つが、農家と観光が結びついたアグリツーリズモです。有機栽培したものを中心に、地元で取れる食材を用い、時間がかかっても昔ながらの調理法でじっくりと準備された料理は、どんな名門レストランよりもおいしいかもしれません。前述の通り、今までのツアーにご参加されたお客様にも大変ご好評頂いております。
ツアーでは限られた日数で様々なみどころも巡るので、スローな旅行は難しいですが、イタリアを知る上で欠かせない、スローフードを体験して頂く機会として、イタリアを訪れる全てのツアーにおいて、アグリツーリズモ(または農場のレストラン)での食事を一度ご用意させて頂きました。ユーラシアならではの観光と合わせて、この機会もお楽しみ下さい。(福永智之)
(※一部ツアーでは、日程の都合上ご案内がございません。詳しくは、日程表にてご確認下さい。また、ツアーによっては、正式にアグリツーリズモではない、一般の農場のレストランにご案内する場合もあります。)
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