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2009年4月28日 (火)

ガヴァルニー大渓谷とピレネー山脈(フランス)

Gavarnie_hiking スペインとフランスの国境に横たわるピレネー山脈。長さ約430キロの東西に延びた山脈のちょうど中ほどに位置するモン・ペルデュ(標高3,352メール)を中心と一体は、「ピレネー山脈-ペルデュ山」としてユネスコの世界遺産に登録されています。この、モン・ペルデュ山塊のフランス側の中核をなすのがガヴァルニー圏谷です。

ガヴァルニーを有名にしているのは、後退する氷河作った大渓谷の根元の部分、スペインとの国境線の峰々の北側に堆積した氷河の重が、すり鉢状に削りだした圏谷(カール)です。段々に削られたその景観が古代劇場のようで「大劇場」とも呼ばれています。圏谷の奥には雪解け水が作り出すヨーロッパ最大の滝、ガヴァルニーの滝(422メートル)が絶壁を流れ落ちています。

Gavarnie_flowers ピレネーは、氷河に覆われたアルプスに比べると、荒々しい岩肌が露出していて、険峻な峰々を目の当たりにする分、雄々しい印象を受けます。アルプスと異なり、3404メートルのアネト山をはじめ、とりわけ著名な峰がないのが残念ですが、スペイン・フランス両麓に両国が指定した国立公園が広がり、多様な動植物・景観の保全が進められています。
スキー場やハイキングコースも整備されていますが、本格的な縦走ルートだけでなく、家族連れでも楽しめるようなコースもあり、6月中旬~7月の高山植物の季節には、特に多くのハイカーたちで賑わいを見せます。

Gavarnie_camino このガヴァルニー周辺は、実はもう一つの世界遺産にも指定されています。「フランスのサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路」の一部として、世界文化遺産にも登録されています。今なお巡礼が絶えない南フランスの聖地ルルドから、西部スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへ向かう巡礼者の一部は、このガヴァルニー村を経てピレネー越えに挑んでいきました。その道は決して容易な道ではありませんが、現在でもガヴァルニー村のはずれには小さな教会と、聖ヤコブ(サンチャゴ)を祀る祠があり、信仰を胸に山を越える巡礼たちを見守っています。(山岸)

フランス側のピレネーを訪れるツアーはこちらから
(※ガヴァルニー渓谷を訪れるツアーは夏季のみ設定)
動画「ガヴァルニー渓谷」はこちら

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