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2009年7月 8日 (水)

~スーツで歩いた巡礼路3~ マツタケとホタテ貝

一夜明けて迎えた朝は、まだ薄暗く小雨が降っている。
今日の旧道歩きは北部スペインのちょうど真ん中に位置するブルゴス近郊。
このあたりはメセタと呼ばれる標高900Mほどの高原地帯。
天気が崩れると気温も一気に15℃くらいまで下がり、ひんやりと肌寒くなる。
周辺の丘陵は見渡す限りどこまでも広がる小麦畑だ。

国道沿いの小さな礼拝堂がある、エルミタ・デ・ヴァルデス・フエンテスでバスが止まった。
最初にバスを降りてきたのは、革靴にスーツ姿の場違いな服装の男。
そう、私の荷物は未だ行方不明のままなのだ。
ドライバーに借りた傘をさし、鞄代わりのビニール袋をぶら下げ、最悪の状況でハイキングスタート。

周りにはお店もカフェも何もなく、なんだか雨の中を無理やり降ろされた感じがしてならない。
早速礼拝堂内の聖ヤコブに道中の安全をお祈り。
泥濘を心配していた旧道は以外にも水はけがよく、雨にも関わらず水溜りもほとんど無いので意外と歩きやすい。道端には白や黄色、紫色などの花々。
とにかく小さく可愛らしい花々が多い。
ガイドに聞いてみると帰ってくる答えはすべて「野の花」。
やはりこちらの人々はあまり花の名前に興味がないようだ。
しばらくは赤松と樫の森を切り開いた土道を歩いてゆく。
赤松といえば思い出すのは松茸。
これだけ赤松があれば相当な松茸が採れるだろう。
しかし何度聞いても答えはNO。松茸にさえ興味がないのだろうか。
この周辺は天気の移り変わりが激しく、5分間隔で雨と晴れ間の繰り返しが続く。
晴れ間に垣間見える青空は最高に爽やかだ。

Burgos_hiking ずっと一本道を歩いてきたが、突然別れ道となる。
さて、この場合どうするか。
実はサンチャゴまでの長い長い道中、別れ道や道端には巡礼のシンボル、ホタテ貝の道標が点在していて
巡礼者たちをしっかりと聖地まで導いているのだ。

だから、ガイドブックが無くても、地図が無くても、そしてカバンが無くても、とりあえず聖地までは辿り着けるようになっているから安心だ。
旧道歩きも終盤にさしかかってきたところで雨もすっかり上がって、新緑が更に眩しくなった。
ゴール地点の聖ファン・デ・オルテガの巡礼宿では先に着いた巡礼者たちが靴を脱いで休息している。
我々も4個目の巡礼スタンプをもらい、全員が無事に到着した。

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