セゴビアの水道橋とアルカサルと子豚の丸焼き(スペイン)
この水道橋は100以上のアーチを組み合わせて作られていますが、実際セゴビアでこの水道橋を目の当たりにすると、古代ローマ人の建築技術の高さに感嘆せずにはいられません。
この水道橋は今日でもたまに水を流す事があるそうですが、それが実際にちゃんと流れるというから驚きです。ちなみに水源は20km近く離れた山から引いていました。
セゴビアのもう一つの名物がアルカサル(お城)です。この丘の上に聳えるお城の姿は非常に印象的ですが、どこかで見たかもしれないというデジャヴーに襲われる方もいらっしゃるかもしれません。
そうです、このお城はディズニーの名作「白雪姫」に登場するお城のモデルになったと言われています。実はこの場所には古代ローマ人達が来る前から既にケルト人達のお城が建っていて、それが中世まで代々受け継がれてきました。セゴビアという名前自体、ケルト語のお城という言葉に語源を持つと言われており、水道橋と共にずっと町のシンボルとして歴史を刻んで来たのでしょう。中世に入ってイベリア半島の治安が落ち着いて来ると、アルカサルは軍事的色彩が薄まり、王家の宮殿に改装されました。ツアーでは通常このアルカサルに入場してご案内しますが、内部はその宮殿時代の内部の様子やアルカサルの歴史を見て回る事ができます。
最後におまけです。セゴビアは子豚の丸焼きという料理でも有名です。ちょっとグロテスクと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。大人程脂も多くないので意外にさっぱりしています。そして面白いのがこの出てきた子豚の切り分けにお皿を使います。お皿に盛るのではなく、お皿で切るのです。子豚は柔らかいので、普通のお皿でも切れるのだそうです。そして子豚を切ったお皿は、切り終わったら、その場で割ります。ちょっともったいないと考えてしまいますが、お皿を割るという習慣は他の国でも見られる一種の魔除けとしてスペインにも一部根付いています。水道橋とアルカサルで目を肥やしたら、是非こちらもご賞味下さい!(福永)
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