インターアイランダー号(ニュージーランド)
ニュージーランドは北島と南島の二つの大きな島と多数の小さな島で構成される島国です。今日紹介するインターアイランダー号は、その北島と南島を結ぶフェリーです。ユーラシアの旅のニュージーランドのツアーで北島のトンガリロ国立公園や首都ウェリントン、南島のトランツ・コースタル鉄道やピクトンに立ち寄るツアーでは、このインターアイランダー号を利用して南島と北島の間に横たわるクック海峡を渡ります。
インターアイランダー号の出発点は、南島ではピクトンという町です。
ピクトンへは、通常クライストチャーチから海岸線を走り抜けるトランツ・コースタル鉄道で向かいます。ピクトンに到着したら、荷物は列車から自動的に船に積まれるので、身のみでそのままフェリーに乗り込みます。ピクトン自体は特別見所はありませんが、さっぱりとした清潔な港町です。周囲には緑も多く、どことなく絵になります。
そんなピクトンを出発して間もなくすると、入江や小さな島が連なる風景が船体の右側に広がり始めます。この一帯はマールボロ・サウンズ国立公園という国立公園に指定されていて、その景勝はニュージーランドを代表する風景の一つに数えられます。ちなみにこの地方はニュージーランド随一のワインの産地でもあるので、機会あれば船内でグラスを傾けながら風景を眺めるのも乙なものです。船内には、屋上や船体の脇にデッキがあるのでそんな過ごし方もできます。船内には他にシアター(と言っても英語の映画だけです)、カフェ、バーやお土産屋さん等があります。実際に見た事はありませんが、実は子供向けのピエロや手品師が乗っている事もあるそうです。
起伏に満ちた海岸線が広がるマールボロ・サウンズを抜けると、しばらく南島も北島も見えなくなり、海が360度広がります。この辺りは船内の席にかけてゆっくり過ごしても良いかもしれません。そして出発して2時間強が過ぎると、やがて北島が見えてきます。北島の玄関口は、ニュージーランドの首都ウェリントンです。小さいながらも首都だけあって、どことなくいつも活気を感じさせる町です。
ピクトンから約3時間の航行を経て、ウェリントン港に到着です。決して絶景が広がるクルーズではないですが、地元の人と共に船でしか見られない景色を楽しみ、船を利用するからこそ訪れられる陸上の観光を楽しむ旅はいかがですか。(福永)
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