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2009年10月16日 (金)

教皇の理想都市ピエンツァ(イタリア)

Pienza_house 近年イタリア中部のトスカーナ州は、その中心であるフィレンツェだけではなく、周辺に佇む小さな町々も注目を集めています。イタリアは各都市がそれぞれに都市国家として独自の文化と伝統を育んで来ただけに、今日どのような町を訪れても何かしら個性に触れる事ができます。今日もそんな町を一つご紹介します。ピエンツァです。

ピエンツァは、フィレンツェから南に約1時間半、シエナのちょっと南に位置する人口三千人弱の小さな町です。しかし、小さな町ながら、1996年に単独で世界遺産として登録され、さらに2004年にはこの町の下に広がるオルチャ渓谷も世界遺産に登録されました。

周囲の町には二千年以上の歴史を持つ町も少なくありませんが、ピエンツァは中世に誕生した町です。15世紀初頭、ちょうどイタリアでルネサンスに機運が高まり始めた頃にピエンツァ出身のピウス二世が教皇の位に着きました。彼は流行のルネサンスを取り入れ、小さな村だった故郷を理想的なルネサンス都市に改造して故郷に錦を飾ったのです。その象徴が町の中心にあるピウス二世広場です。さして広くもない広場ですが、初期ルネサンスの傑作ドゥオーモを中心に、ピッコローミニ宮や市庁舎など15世紀の建築に囲まれたこの小さな広場は、非常に調和の取れた佇まいを呈しています。そう、ルネサンスの理想が息づいているのです。

Pienza_cheese ピウス二世広場以外にもルネサンスの理想が込められた建築が町の中を埋め尽くしてます。その中を歩いていると、特有のにおいが立ち込めている事に気付くでしょう。ちょっと酸っぱいようなこの匂いは、町の至るところにあるチーズ屋から漂っています。そう、ピエンツァはチーズの特産地なのです。そのチーズとはペコリーノチーズと呼ばれる普通のチーズよりちょっとしょっぱいチーズです。原料は牛ではなく、羊の乳です。ちなみにサルディーニャ島やローマがあるラツィオ州もこのチーズの特産地です。あまり小さい単位では売っていませんのでちょっとお土産には?ですが、機会があれば試食してみて下さい。

Pienza_orcia また、ピエンツァに来たら見逃せないのは、その周囲の風景でもあります。ピウス二世広場から大聖堂の左側を抜けていくと、はっとするようなトスカーナの典型的な田園風景が広がっています。これがオルチャ渓谷です。ところどころに生える糸杉、緑の畑が連なる丘陵、そしてその中にぽつんと佇む石造りの農家。この風景もまたピエンツァのハイライトです。(福永)

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