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2009年12月17日 (木)

エピダウロス(ギリシャ)

Epidarius_theater ギリシャのアテネの南西部に今は運河で本土と隔てられている大きな半島があります。この半島はペロポネソス半島と呼ばれ、古代ギリシャの時代には非常に重要な位置を占めています。スパルタ、オリンピア、ミケーネ、コリントスなどポリスの時代にその名を馳せた都市が数多く位置している事からもその重要性をお分かり頂けるでしょう。そのペロポネソス半島にあってオリンピアと共に古代には数多くの巡礼者が目指したのが半島東部にあるエピダウロスです。

エピダウロスは古代ギリシャの医学の神様アスクレピオスの聖地に定められていたのが巡礼者が多く通った理由です。

誰かが病や疾患に蝕まれたら、それを治癒してもらうためにエピダウロスを目指していたのです。「病は気から」という言葉の通り、信仰によって癒えた人もいたのではないかと思われますが、この地にはアスクレピオスの神殿の他、当時でも最新を行く医療施設も整っていたと言われています。その施設はアスクレピオンと呼ばれ、巡礼者達が寝泊りできる施設も揃っていました。

Epidarius_museum 右の像はエピダウロスの博物館で展示されているアスクレピオスの像です。アスクレピオスの象徴は、杖とそこに巻かれた蛇。ひょっとしたらどこかでこの像を見た事があると錯覚する方もいらっしゃるかもしれません。実はこの杖に巻かれた蛇は、ヨーロッパの町で時折見かけます。見かける場所は薬局の看板です。人々はその杖と蛇で薬局を認識しており、医学の象徴として人々に信仰されたアスクレピオスの栄光は今日まで息づいている事がうかがえます。

Epidarius_theater2 エピダウロスのもう一つの象徴がギリシャで最も美しいと言われる古代劇場です。聖地として栄えたエピダウロスには多くの富ももたらせたと言われています。その富を利用して築かれた劇場は、全34段(後に21段追加)の偉容を誇り、最大15,000人を収容できたと言われています。劇場では、アスクレピオスに捧げる演劇を主に催されました。抜群の音響効果を持っており、現代でも現役の劇場として夏には野外劇が上演されています。

閉じられたローマ式の劇場と違って古代ギリシャの劇場は基本的にステージの後ろが開かれており、観客席からはステージ越しにアルゴス(ペロポネソス半島東部)の風景もお楽しみ頂けます。頑張って上ってみて下さい!(福永)

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