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2010年2月25日 (木)

コルドバ(スペイン)

Cordoba スペイン南部のアンダルシア地方。かつてイスラム教徒達が支配したこの地域では、イスラム文化と西洋文化の融合が見られ、エキゾチズム溢れる独特の風景が広がります。そのアンダルシアにあってセビリアやグラナダと並ぶ古都がコルドバです。

セビリアにも流れているグアダルクィビル川のより上流に位置するコルドバは、古代ローマ時代から地域の中心都市として発達しました。市内には一部その名残りも残っています。

Cordoba_mezquita しかし、コルドバが本格的な発展を遂げるのは、イスラム教徒達がイベリア半島にやってきた8世紀以降です。この時代、イベリア半島に打ち立てられた後ウマイヤ朝の首都はコルドバに置かれ、以後数百年間繁栄の絶頂期を迎えました。コルドバを象徴するメスキータもこの時代に、元々あったキリスト教教会を取り込むようにして建造されました。かつて西はイベリア半島から東はペルシャ地方まで広がる大帝国を築いたウマイヤ朝。その栄華の時代の再興を託して、コルドバに巨大なモスク(メスキータ)が建設されたのです。

Cordoba_mezquita2何度かの拡張工事を重ねて、コルドバのメスキータは数万人の信者を収容できるまでの大モスクになりました。しかし、その頃から儚くも、キリスト教徒のレコンキスタ攻勢が強まり、13世紀に入ってメスキータは聖母マリア大聖堂に転用されました。

教会→モスク→教会と数奇な運命を辿る事になったコルドバのメスキータですが、そのおかげで世にも面白い建築になりました。キリスト教徒達がどの程度の敬意を払ったのかは分かりませんが、壮麗なモスクを破壊する事はせず、比較的多くの部分が今日まで残っています。名前も大聖堂よりはメスキータ(スペイン語でモスクの意)の名の方がよく知られているのもそれを証明しています。

コルドバのメスキータ内部のみどころは何と言っても円柱の森でしょう。モスク時代の面影を比較的忠実に残している内部には、実に800本以上の円柱が立っています。その間にはえんじ色のレンガを組み合わせたイスラムらしいアーチが連なっています。新天地で新しい都とそれにふさわしいモスクの建立を目指したカリフ達の思いに触れる事は間違いありません。

Cordoba_flowerpath さて、メスキータを出たら、それ程遠くないところにあるユダヤ人街にも足を延ばしてみましょう。アンダルシアらしい白い家並みが特徴的なこの地域には、一本の有名な小路があります。その名も「Calleja de las Flores=花の小路」。白い家並みに囲まれた小路には花が植えられた鉢が壁に連なっており、絵になる風景を創り出しています。

コルドバでもう一つ有名なのがパティオ(中庭)です。次回はそのパティオの事を写真を交えながらご紹介します。(福永)

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