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2010年4月26日 (月)

ピサのドゥオモ広場(イタリア)

Pisa1 ピサの斜塔と言えば知らない人はいないぐらい、イタリアを代表する建築の一つで、世界でも最も有名な世界遺産の一つでしょう。しかし、実際にピサの世界遺産は「ピサのドゥオモ広場」です。斜塔はその広場の隅に建っている塔でもちろんこの塔自体も建築として面白いのですが、やはりなんと言ってもみどころは大聖堂と洗礼堂でしょう。

アルノ川下流の港湾都市として生まれたピサは、古代から地の利を得てイタリア中部の有力な町でした。ローマ帝国が衰退した後は一時的に衰退しますが、中世に向かってティレニア海側の有力な都市国家として繁栄します。

Pisa2 11世紀頃にはヴェネツィア、ジェノヴァ、アマルフィと並ぶ四大海運共和国として最盛期を迎え、目の前にあるコルシカ島、サルディーニャ島からシチリア、北アフリカまで勢力を伸ばします。第一回十字軍にも参加し、エルサレム攻略にも大きな功を挙げた。そのおかげで元々あった南仏やイベリア半島の拠点に加え、東地中海にも勢力を伸ばします。その中途で得た戦利品や貿易の富で建てられたのが、ピサの大聖堂です。(大いなる略奪によってとも言われています。)

Pisa3 ピサの大聖堂がある広場は、ミラコリ広場と呼ばれています。ミラコリとは英語のミラクルにあたるイタリア語で、正にこの広場は奇跡のような美しさを持っています。ピサの大聖堂はイタリアのロマネスク建築を代表する建造物の一つであり、当時のピサの栄華を今日まで伝えています。ピサと言えば、ガリレオ・ガリレイを思い出す方も多いでしょう。ガリレオはピサの大聖堂にあるシャンデリアの揺れから振り子の法則を思いついたと言われています。また、ピサの斜塔(当時は斜塔ではなかった)から重量が異なる二つの物体を落とし、それが同時に着地する事を証明したと言われている。どれ程真実かどうか定かでありませんが、ガリレオが実際にこの界隈で活躍していた事は間違いありません。

ピサの斜塔は現在厳しい入場規制があるのでそう簡単に行けませんが、以前上った時の感覚では、斜塔はやはり外から見る方がいいかなと思いました。それよりもロマネスク建築の傑作である大聖堂や洗礼堂の中に入った方がいいでしょう。洗礼堂の券は付属のカンポサントと呼ばれる博物館と共通になっているので時間があれば立ち寄ってみて下さい。中にはルネサンス期の見事なフレスコが残されています。

ピサは斜塔ばかりではありません。仮にピサ大聖堂の鐘楼がまっすぐ立っていたとしても、見応えある町です。(福永)

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