コルティナ・ダンペッツォ(イタリア)
イタリアにあってイタリアらしくない町、それがイタリア北東部にあるコルティナ・ダンペッツォです。オーストリア国境にも近いこの町は、歴史的にも長らく神聖ローマ帝国やオーストリアの支配下に置かれていたので、町の雰囲気もチロルの山里を思い起こさせます。
コルティナ・ダンペッツォは、海抜1,200mの高地に位置し、人口は約6、000人です。以前にご紹介したドロミテ・アルプスへの入口に当たる町でもあり、世界中から多くの観光客が訪れます。
コルティナ・ダンペッツォがイタリア領に編入されたのは、第一次世界大戦後で、まだ100年も立っていません。しかし、周囲に多くの山やスキー場に恵まれている事も手伝い、1956年には冬季オリンピックが開催されました。元々イギリス人やイタリア人の上流階級の間では知られたリゾートでしたが、このオリンピック開催を機に世界的に有名になり、冬の賑わいはヨーロッパでも有数です。
一方夏はと言えば、昨年ドロミテ・アルプスが世界遺産に登録された事も手伝って、近年は夏のコルティナ・ダンペッツォも注目度が急上昇です。チロル風の建物が並ぶ町中から、聳えるドロミテの高峰を間近に眺める事が出来ます。コルティナ・ダンペッツォは、アルプス以北と以南の物資が交易されて来た歴史がありますが、その伝統は今でも息づいていて、様々な商品が並ぶお店めぐりも楽しいかもしれません。
イタリアにいながら、イタリアでない旅情が味わえる町コルティナ・ダンペッツォ。ドロミテ街道と共に一度訪れてみて下さい。
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