アオスタ(イタリア)
アルプスを越えるローマ軍の前衛基地となり、多くの将兵が入植して町の基礎が作られました。現在でもローマ時代に建てられた全長約2.5km、高さ6m前後の城壁がほぼ完ぺきに残っています。また、こちらも保存状態が良いアウグストゥス帝の凱旋門、円形闘技場や劇場の跡など、意外にもローマ時代の遺構が豊富に残っています。町の旧市街は碁盤の目状に広がっており、これも二千年前から変わりません。
もちろんアオスタのみどころは、町ばかりでありません。間近にアルプスが迫っており、モンブランやマッターホルンをイタリア側から眺めるポイントへのアクセスも良い。それ以外にも近郊には様々なハイキングルートが張り巡らされており、冬のスキーと共に夏のリゾートとしてもイタリア有数の景勝に恵まれています。
そんなアオスタの象徴の一つが、木製のグロッラ(grolla)と呼ばれる容器で飲むアオスタ風コーヒーです。エスプレッソにグラッパやリキュールなどのお酒を混ぜて飲むのが習わしです。かつて宗教儀式で聖杯になぞらえてワインを飲みまわした事から始った伝統のようですが、現在は専らコーヒーに使われる事が多いです。機会があれば、試してみて下さい。(福永)
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