ボローニャ(イタリア)
近代、現代に至ってもその重要性が薄れることはなく、新しい産業も次々と育っており、歴史ある食の街でありながら産業も経済活動も盛んな土地で比較的裕福な都市だとされています。
そのボローニャの中心は、冒頭の写真のマッジョーレ広場。左に時計塔が見えるレンガの建物がコムナーレ宮(市庁舎)、そしてそのさらに左手に壮大な聖ペトロニオ聖堂があります。ファサードを見れば一目瞭然ですが、この聖堂は未完成です。14世紀に建設を始めてから約600年が過ぎましたがボローニャ人曰く「まだ始まったばかり。」だそうです。内部も建設進行中らしいのですが、身廊部分は比較的しっかりしており、巨大な祈りの空間を味わう事ができます。
食の街、商業の街として名を馳せるボローニャのもう一つの顔が「学問の街」です。聖ペトロニオ聖堂の裏側にある旧ボローニャ大学は、実はヨーロッパで最も古い大学なのです。卒業生にはダンテやボッカチオ、さらにコペルニクスもおり、新キャンパスに移った21世紀現在でもイタリア有数の規模を誇る大学です。
かつての大学が置かれていた建物は現在は見学する事が出来ます。あらゆる廊下や通路に紋章が並んでいるのは在校した人々が残した物です。この旧ボローニャ大学には、世界でも最も古い解剖室もあります。かつて多くの優秀な頭脳が集い、最先端の研究を行っていた事が窺われます。
最後にボローニャと言えばやっぱり食事も忘れられません。有名なミートソースは、可能であればタリアテッレと呼ばれるきし麺のような麺で食べるとよいでしょう。もちろんそれ以外にも様々な美食のお店が多数あります。この街を本当の意味で支えているのは商業でも学問でもなく、この食なのかもしれません。(福永)
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