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2010年7月 9日 (金)

モンレアーレ(イタリア・シチリア島)

Monreale_panorama シチリア島の州都パレルモから南に約10kmの地点にモンレアーレという小さな町があります。しかし小さな町でありながら、パレルモに劣らないぐらいの観光客の姿が見られます。それはこの町にある一軒のすばらしい建築に負うところが大きいでしょう。今日はそんなモンレアーレを紹介します。

モンレアーレの町が築かれたのは、パレルモがアラブ人勢力に占拠され、キリスト教勢力が止むを得ず山間部に追われた9世紀ころだと言われています。アラブ人達がシチリア島を勢力下においていた約250年の間、この地はキリスト教信仰の中心だったのです。

Monreale_duomo1 その後12世紀に入って北方からやってきたノルマン人達によってシチリア島におけるキリスト教徒の主権が回復され、パレルモに壮大な大聖堂が建てられました。しかしながら、宗教勢力の力に対抗するかのように12世紀末に世俗の君主であったノルマン王によって建設されたのがモンレアーレの大聖堂です。この地を選んだ理由は、アラブ人の支配時代にこの場所が信仰の拠り所になっていたからではないかと考えられています。

Monreale_duomo2 こうしてモンレアーレの町の大きさにそぐわない立派な大聖堂が建設されました。この大聖堂は、アラブ建築と西洋建築が融合した独特のノルマン様式で彩られ、今日でもイタリアで最も特異な大聖堂のひとつに数えられます。ファサードは、左右非対称の塔が立っていて奇異に映ります。内部は煌びやかなモザイクで彩られています。パレルモにある王宮内のパラティーナ礼拝堂も素晴らしいですが、モンレアーレの大聖堂も何ら見劣りしません。規模ではこちらが上でしょう。内部は東方教会と西方教会の建築様式が混ざったような形で壁から天井、後陣に至るまで黄金のモザイクが施されています。

Monreale_duomo3 大聖堂に付属して回廊もあります。この回廊もまたイタリアを代表する回廊のひとつです。その規模と建築において見る者の目を惹きつけずにはいられません。約230組の柱が50m四方の庭をぐるっと囲んでいて、どこから見ても絵になる場所です。回廊の上方には大聖堂のファサードにあったような塔がここでも見られます。

Monreale_street 大聖堂や回廊を出たら、町をちょっと覗いてみるのも良いかもしれません。かつてこの一帯はオレンジ、オリーブの栽培で栄えましたが、現在では陶芸が町の主力産業のひとつに成長しました。バスで訪れた際の駐車場から大聖堂がある町の中心に至る道にも陶芸店がたくさん並んでいます。以前にご紹介したトリナ・クリアも並んでいるのをよく見かけます。是非ウィンドウショッピングも楽しんでみて下さい。

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