バガン遺跡特集② ~黄金で輝く仏塔・シュエズィーゴンパゴダ
ミンガラバー!今日はバガン遺跡にある無数のパゴダのモデルになった「シュエズィーゴンパゴダ」をご紹介します。
その前に、ミャンマーにあるパゴダの2つの種類についてご案内します。バガンには大きく分けて2種類のパゴダ、「仏塔」と「寺院」があります。仏塔は仏舎利やブッダの遺骨を安置して造られたもので、その中までは参拝客は入れず、外側からお参りすることになります。一方、寺院は東西南北に入口があり、その4つの正面に仏像が祀られ、中まで入ってお参りすることができます(入口が1つだけある寺院もあります)。ミャンマー各地にあるパゴダの殆どは仏塔ですが、バガン遺跡には寺院が多いことが特徴です。シュエズィーゴンパゴダは前者ご紹介した仏塔の種類です。
シュエズィーゴンパゴダは1044年頃にアノーヤター王によって造り始められました。アノーヤター王が仏教徒になってから一番最初に造ったパゴダです。スリランカの王様からブッダの遺骨をプレゼントとして頂いたのですが、王宮に祀って自分だけ崇拝するだけでは、仏教の栄えは滞ると考え、遺骨を安置する立派なパゴダを造ったと言われています。また、自分が造ったパゴダは今後造る人たちの見本になるように、又、長く存在できるようにという思いで、近くにある山を崩し、国民も功徳を積むように、山の石を国民の力で運んで造ったと言われています。そのため、完成するのに約30年間ぐらいかかりました。残念ながら、完成する前にアノーヤター王は亡くなられ、その後で即位したチャンスィッター王が完成させました。パゴダを造った当時は、土着信仰である「ナッ」信仰も栄えていたため、境内の中には「ナッ」信仰の神様も一緒に祀られています(「ナッ」信仰については、後日に改めてご案内します)。その後、アノーヤター王の思いの通り、バガン遺跡で次々に造られた仏塔などはシュエズィーゴンパゴダの形を模して造られました。
当時は仏塔の一番上の傘(パゴダの一番上にあるものをミャンマーでは「傘」と言いま す)がまっすぐ立てているかどうかを確かめるものがなかったため、境内の中に水溜りを造って、太陽の反射で確かめたと言われています。 馬の石の彫刻などもあり、体の悪い部分と同じ部分を触れば、直るということで触っている人たちも多いです。私もお客様をご案内するたびに頭を触っていました(笑)。又、参道の近くに100年以上の樹齢をもつタマリンドの木もあります。タマリンドの時期に行くたびにお客様をご案内しながら、採って生で食べていました。
昼にも夜にも黄金で輝くシュエズィーゴンパゴダはバガンに行く人々は、必ず訪れるという代表的なパゴダの中の一つです。
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