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2010年7月

2010年7月29日 (木)

インレー湖特集⑧~ボートレースで祭りが最高潮に!

 ミンガラバー!小雨で暑さが和らぐ一日ですね。さて、今日は先日の筏祭りの続きをご紹介します。
Karaweikblogtemplate  まず、本尊が乗る「カラウェイ」のことですが、「カラウェイ」は伝説上の鳥で、おしどりの一種だと言われています。尊い鳥なので、ビルマ王朝時代は王様がお出かけする時の船の形として使われました。貴族以外の一般の人々は「カラウェイ」の形をどのような場合にも使ってはいけませんという決まりもあったようです。15世紀ぐらいから筏を「カラウェイ」の形Blogtem_2にして、祭りを行ってきたと言われています。
 「カラウェイ」にはエンジンが付いているわけではなく、まるで筏のようです。それらを30~50人ぐらいのインダーがボート(普段より細長い、レース用)を漕ぎ、引っ張って移動させます。いくつかのボートも「カラウェイ」と一緒に湖を周遊します。
 Blogtempla_2 祭りの間、本尊が宿泊する村の人たちは、当日の朝早く、前日宿泊した村まで迎えに行き、一緒に村にご案内します。また、その村には近所の村の人たちもたくさん来られますので、とても賑わいます。村が人々で賑わうのは年に一度この祭りだけです。祭りの間、殆どのインダー族は仕事を休み、祭りのために全力で挑みます。

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2010年7月27日 (火)

インレー湖特集⑦~ インレー湖最大のイベント

Kkhblogtemplate    ミンガラバー!先週末、先輩たちと一緒に尾瀬のハイキングに行ってきました。毎日の猛暑の日々を忘れてしまう一日でした。日帰りで、大変でしたが、とても楽しかったです。
  今日は秋の爽やかなシーズンに行われるインレー湖最大の「筏祭り」をご紹介します。筏祭りは毎年10月頃に開催さ れます(祭りの日にちはミャンマーの伝統暦によって決められますので、毎年日にちが異なります)。年に一度ですが、湖を周遊する祭りなので、2週間(18日間)ぐらいかかります。シャン州最大級のお祭りでもあり、インダー族だけでなく、全国の人々や外国人の観光客もたくさん見に来られますので、とても賑やかです。熱くObiblogtemplate盛り上がるインダーの素顔と出会える祭りでもあります。(ガイド時代、ユーラシア旅行社の多くのお客様を案内したこともありました)。
  この祭りは、インレー湖とインダー族に災いが来ないよう祈りと、また水上パゴダまで来られない人々のため、本尊を「カラウェイ(伝説上の鳥)」を模った大型の船にのせ、大きな村ごとに1~2泊しながら、インレー湖を周遊する祭りです。本尊がお出かけする日から 祭りBlogtemplateが始まります(今年は、10月9日から26日までで、最も盛り上がるハイライトの日は15日と26日です)。村から村へ移動する時、村人はお参りのため、小ボートで出てきて、湖畔に集まります。それぞれが本尊に捧げる食事やお水、お花などをボートの上に乗せてお参りします。本尊の近くまで行く人もいますが、殆どは遠いところから目を閉じて、手を合わせ、心を込めて拝みます。その瞬間こそが、祭りの中心であると共に、彼らの真の信仰心の表れかもしれません。ガイドした時、仏教徒である私でも、信仰心の深いインダー族を見て、感動しました。

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2010年7月23日 (金)

「Let's Go 海外!2010」

 ミンガラバー!
 さっそくですが、明日(7/24、土)「Let's Go 海外!2010」イベントが東京ミッドタウンで行われます。在日外国観光局協議会(ANTOR-JAPAN)が主催するイベントです。
 世界の各国の観光局が母国の魅力をアピールするイベントで、海外旅行に役に立つ情報がたくさんあると思いますよ。
 是非参加してみてくださいね。

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2010年7月22日 (木)

インレー湖特集⑥ ~水と共に生きる幸せ!

Blogtemplate_4   ミンガラバー!梅雨もあけ、猛暑の日々が続いていますね。暑さに慣れているミャンマー人の私でもこの暑さはこたえます。「こっちも日中は40度をこえて、暑いよ!」とミャンマーにいる友達も言っていました。でも、まだミャンマーは雨季なので、雨で涼しくなる日々もあります。Blogtemplate_5
 ところで、インレー湖の気温は平均10~28度ぐらいなの で、年中過ごしやすい地域です。朝から晩まで、水と触れあ いながら日常を送っている、新鮮な野菜と魚が主食のインダー族は、都会生まれのミャンマー人にとって大変うらやましい存在です。
 ミャンマーの人々が旅行でインレー湖を訪れる際、有名な「水上パゴダ」に行き、お祈りして、金箔を貼るのが最も大切なことで、旅の目標とも言えます。その後、「ガーペーチャィンBlogtemp僧院」に行って猫たちのエサ代を寄付し、インダー族の食文化に触れ(違う民族として)、又はインレー湖の名品である銀製品、鉄製品、機織衣類などをお土産として買うのが、旅の楽しみです。 
  一方、外国人観光客の殆どは、インダー族の飲用水、お葬式、浮島の栽培、高床式の水上家屋、漁師たちの格好いい魚の獲り方など、様々なことを興味深く見てくれます。時々、ホテルの従業員やボートの運転手などに直接聞き、訳してお客様に案内した時もありました。

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2010年7月20日 (火)

インレー湖特集⑤~ 「ガーペーチャイン」の輪くぐり猫~

Blogtemplate  ミンガラバー!今日はインレー湖の水上僧院「ガーペーチャイン」をご紹介します。
 この僧院は入口が5つありますので、「ガーペーチャイン」と呼ばれています(ガーペーは5つの入口、チャインは僧院)。インレー湖周辺で最も大きな僧院ですが、お坊さんの人数は少なく、3~5人ぐらいしか修行していません。ミャンマーではお坊さんは毎日托鉢して食事を召し上がるのが普通ですBlogtemplate_2が、ボートで托鉢するのは大変なので、村の人たちが毎日食事を交代で送ります。
 「ガーペーチャイン」は200年前に造られたと言われ、浮島の上に建てられた木造(チーク材)の僧院です。先週、ご紹介した「水上パゴダ」と同じく、イギリス植民地時代に爆弾などで壊されないように、又、シャン民族の仏教遺産を保護するために当時のえらい人たちがそれぞれ保管していた仏像などを一ヵ所に集め、この湖に移ったようです。僧院の柱やBlogtemplate_3 床などは当時の宮廷などのものが使われたと言われ、今でも柱や天井には金箔の部分が残っています。又、様々なデザインとサイズの仏像や仏壇などがキレイに祀られ、特に仏壇などは鉄で細かくキレイに作られています。これは、バガンヤンゴンでは見られないシャン民族の特有のものです。

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2010年7月16日 (金)

東南アジア方面の新しいパンフレットができあがりました!

 ミンガラバー!
 これから、アジア方面のベストシーズンを迎えます。今日は、東南アジア方面のツアーの新しいパンフレットが出来上がりましたので、このブログにてお知らせ致します。
 ミャンマー以外にも少数民族の素顔と触れ合うコースや、素晴らしい遺跡を見学できるコースなど、旅の楽しみを満喫できるコースをたくさん紹介していますので、是非ご覧になってくださいね。AblogAuadblog

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2010年7月15日 (木)

インレー湖特集④~ 水上パゴダ

Pdoblogtemplate  ミンガラバー!今日は、インレー湖最大のパゴダ「ファウンドーウーパゴダ(水上パゴダ)」をご紹介します。
 観光客が、インレー湖を訪れる時、第一に向かうのは、この水上パゴダです。水上パゴダ に礼拝してから、僧院や、買い物、食事などを楽しみます。ミャンマーにはブッダの魂が生きていらっしゃっていると信じられているパゴダの数は少ないのですが、その中の一つがインレー湖の水上パゴダです。
 この水上パゴダはインレー湖の浮島をいくつか重ねて、陸地を造り、その上に造られました。パゴダの中に高さ20~30センチぐらいの5体の本尊が祀られています。5体の本尊はそれぞれサイズが異なります。いつ頃作られたかは、未だにButsuzoblogtemplate不明です。200年前、ニャウンシュエ町(インレー湖の入口の町)の市長に発見され、当時は町にパゴダを造って祀られました。シャン州はイギリス人のお気に入りの場所でしたので、イギリス植民地時代シャン州の独立をめざした戦争がありました。そのため、人々はパゴダの上に爆弾が落ちることを恐れ、一番安全な場所を考えました。ようやく、湖の中が一番安全だと考え、インレー湖の中にパゴダを造ったと言われています。

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2010年7月13日 (火)

インレー湖~ 特集③~ インダー漁師

Blogtempla  ミンガラバー!今日は、インダー族の漁師たちをご紹介します。
 インダー族は浮島栽培を行う傍ら、漁師としての仕事も行います。でも、魚を獲るのは家庭の収入のためではありません。毎日のおかずのためです。たまに、運が良く、たくさん獲Hoshisakanablogtemplateれた時は、近所の人たちに配り、又は次の日のおかずのた め、塩でもんで干します。水分がなくなるまで、干せば干すほど、6ヵ月も1年も長く保存できるようになります。インレー湖には干す場所があまりないので、殆どは家の屋根の上に干したりします。

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2010年7月 8日 (木)

インレー湖~ 特集② 片足で漕ぐボート

Blog  ミンガラバー!昨日は「七夕の日」でした。弊社の最寄駅「永田町」駅内には七夕の飾りがありました。行き来する女性の中で飾っていた人もいましたね。
 さて、今回はインダー族のとてもユニークなボートの漕ぎ方をご紹介します。
 インレー湖を訪れる観光客はエンジン付きのボートで見学しますが、インダー族はエンジンなしの、木製のボートで湖上を行き来しています。ボートがないと、どこにも行けませんので、いくら貧乏な家でも、一艘のボートが必ずあります。お金持ちの家には、一人一艘のボートがあるのが、当たり前のようです。学校、市場、仕事、遊びなど、何をする時も、何処へ行くにも、インダー族にとって、ボートは不可欠です。つまり、ボートは彼らの足でもあります。殆どの家はエンジン付きのボートを持っていません(インレー湖の野菜などを隣の町まで運んで商売する人は例外ですが)。水漏れなどで壊れたりもしますが、自分達で修理して使い続ける人が多いです。自分でできない場合でも近所の人たちに助けてもらえます。一度買ったボートは5年も10年も、それ以上も使えます。
 ボートの漕ぎ方についてですが、男性は誰でも片足でボートを漕ぎます。片足(だいたい左足)でボートの端に立ち、軽く手を揃えた櫂をもう一方の足で上手に操って、ボートを進めて行きます。インレー湖は雨季のスコールなどで年に一度は大雨になりますが、今ま でボートが転覆した事故は殆どありません。細長くて平たいボートなので、転覆しても、すAkaiblogtemplate ぐに元に戻せるようになっています。ボートの長さは2メートルぐらいで、深さは30センチぐらいです。女性は普段のように座りながら両手で漕ぎます(ロンジーを着ているけど、片足で漕ぐ女性もいます)。
 子供たちの遊び場所は、湖とボートしかありませんので、小学生(6歳)ぐらいになると、誰でもボートを漕げるようになり、又泳げるようにもなります。でも、10歳ぐらいにならないと大人のように片足では漕げません。特に教わったりしませんが、自然にできるようになります。

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2010年7月 6日 (火)

インレー湖~特集① ~「インダー族のウキシマ農業!」

Blogtemplate  ミンガラバー!今日はインダー族の主な職業である「浮島農業」をご紹介します。インダー族がこの湖に住み始めた頃からの水上野菜栽培園で、浮いている島の上に栽培しているので、「浮島栽培」とも呼ばれています。ミャンマー語ではBlogtemplate_2「イェポーサィッキン」と言い、「イェポー」は水の上、「サィッキン」は栽培園という意味です。インダー語もミャンマー語と同じ発音ですが、なまりが強く、違う言葉のように聞こえたりもします。
 まず、浮島の作り方についてですが、最初に沢山の竹材を 編んで、筏のように作ります。筏の形は正方形と長方形の2種類があります。正方形は移動しにくく、長方形は移動しやBlogtemplate_3すいので、長方形の形を作るのが多いです(浮島を移動する時は、ボートをこぎながら、竹の棒を使って調整し、移動す るので、長方形が運びやすいです)。作った筏の上に根が付いたままの水草を置きます。その上に泥、土を混ぜて乗せ、Blogtemplate_4固めます。又、筏が流されないように、長い竹の棒で、湖の底に固定させます。きちんと固定しないと、他のところに移動してしまったりすることもよくあります。これで最初の段階が終わり、筏をしばらく(4~6月間ぐらい)そのまま、放っておきます。

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2010年7月 1日 (木)

7月はインレー湖特集です!

Blogtemplate  ミンガラバー!今日から7月です。7月はミャンマーの有名な観光地の一つ 「インレー湖」の魅力をたっぷりご紹介します。
 インレー湖はミャンマーの東の方にあるシャン高原(海抜1,450mぐらい)に位置します。シャン高原は冬(11月~2月頃)は寒く、夏(3~5月頃)でも涼しくて過ごしやすいので、イギリス人の別荘がたくさんあったところです。 気候が日本と似ています。
 シャン州のハイライト観光地「インレー湖」は海抜900mぐらいのところにあり、山と田園風 景に囲まれています。シャン州の他のところより、暖かいところです。インレー湖は南北に22km、東西12kmぐらいで、細長い形をしています(ヤモリの形に似ていると、言われています)。水深は平均1m~3mぐらいLastmapblogtemplate で、梅雨は6mぐらいまで上がります。
 インレー湖の名前ですが、「イン」は湖、「レー」は小さい、「小さい湖」という意味です。そして、湖の上で暮らす少数民族を「インダー族」と言います。「ダー」は人なので、「湖の中に住む人」という意味です。
 インダー族は元々この湖で住んでいたわけではありません。バガン王朝時代(11世紀頃)に、国王は戦争の為ミャンマーの南の海岸に住む「ダーウェ族」をバガンへ連れてきました。ダーウェ族は海岸で暮す民族なので、乾燥地帯で、水が豊かでないバガンに住みたくありませんでした。地元に帰りたいと国王に直訴をしますと、国王が怒り「エーヤワディー川の水で満足できず、ここに暮らせないのなら、水がいっぱいある、このインレー湖に住みなさい」と命令したようです。それで彼らは、仕方なく、インレー湖に住むようになったのですが、最初は生活の為に何をすればいいか分からなかったようです。山と水しかないので、山を崩して畑にし、一方で「浮島栽培」を作り出しました。浮島栽培農業は今までインダー族の主な職業でもあります。

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