インレー湖~ 特集③~ インダー漁師
インダー族は魚を獲るため、独自の用具を利用しています。それは、高さ1.5メートルぐら いの長さの竹の棒8本で作った3角形のカゴのようなものです。その中に、手動の網が付いています。竹と網だけなので、カゴはあまり重くありません。インダー族はインレー湖のどこでも魚が獲れるようになっていて、一人で獲るインダーもいれば、近所の人とグループになって獲るインダーたちもいます。その場合は、一緒に助け合い(いつも、修復して使う ので、カゴが折れたり、網が破れたりするからです)、獲れたものは皆で分けます。
魚の獲り方ですが、ごく簡単です。まず、場所を選び、その後、網をカゴの3分の2ぐらいまで下ろして、カゴを水の中に入れます。しばらく待ち、網の中に魚が入ると、カゴが動くので、そのタイミングを図って、網を引っ張って取ります。エサもいりません。
インレー湖には有名な魚がいます。でも、名前はありません。現地では簡単に「イン デェー ガ ガー」と呼ばれています。インレー湖の魚という意味です。スズキと似たような魚です。少し、小さい骨がありますが、甘くて美味しいです。インレー湖に行くたびに、昼の食事に「インデェーガガー」が出てきます。炒めた魚の上に浮 島栽培のトマトカレーをのせた料理は薄味で、酸っぱ味があり、食べた後は元気になります。それに一番合うのが、インデェーガガーで作ったご飯です。油で炒めた玉ねぎ、魚の
肉、塩、アジノモトで、もんだご飯はインレー湖に行くたびに、食べずには、いられません。玉ねぎのオイルで、少し黄色っ ぽくなっているご飯を見て、違和感を感じるお客様も、お代わりを頼むほど美味しいご飯です。
ちなみに、昔からインダー族は目がいいと言われてきました。60歳、70歳になっても、メガネをかけているインダーをあまり見かけません。毎日、魚料理と魚ご飯を食べていたせいかもしれません。又、ボートの端に立って、いつも遠くまで見ていたせいかもしれませんね。
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