7月はインレー湖特集です!
ミンガラバー!今日から7月です。7月はミャンマーの有名な観光地の一つ 「インレー湖」の魅力をたっぷりご紹介します。
インレー湖はミャンマーの東の方にあるシャン高原(海抜1,450mぐらい)に位置します。シャン高原は冬(11月~2月頃)は寒く、夏(3~5月頃)でも涼しくて過ごしやすいので、イギリス人の別荘がたくさんあったところです。 気候が日本と似ています。
シャン州のハイライト観光地「インレー湖」は海抜900mぐらいのところにあり、山と田園風 景に囲まれています。シャン州の他のところより、暖かいところです。インレー湖は南北に22km、東西12kmぐらいで、細長い形をしています(ヤモリの形に似ていると、言われています)。水深は平均1m~3mぐらい で、梅雨は6mぐらいまで上がります。
インレー湖の名前ですが、「イン」は湖、「レー」は小さい、「小さい湖」という意味です。そして、湖の上で暮らす少数民族を「インダー族」と言います。「ダー」は人なので、「湖の中に住む人」という意味です。
インダー族は元々この湖で住んでいたわけではありません。バガン王朝時代(11世紀頃)に、国王は戦争の為ミャンマーの南の海岸に住む「ダーウェ族」をバガンへ連れてきました。ダーウェ族は海岸で暮す民族なので、乾燥地帯で、水が豊かでないバガンに住みたくありませんでした。地元に帰りたいと国王に直訴をしますと、国王が怒り「エーヤワディー川の水で満足できず、ここに暮らせないのなら、水がいっぱいある、このインレー湖に住みなさい」と命令したようです。それで彼らは、仕方なく、インレー湖に住むようになったのですが、最初は生活の為に何をすればいいか分からなかったようです。山と水しかないので、山を崩して畑にし、一方で「浮島栽培」を作り出しました。浮島栽培農業は今までインダー族の主な職業でもあります。
インダー族にはインダー語があり、それは現在ミャンマーの南の方に住む「ダーウェ族」の言葉と似ています。言葉のなまりがあるので、慣れていないとあまり分かりません(私もガイドを始めた頃はあまり分からなく、慣れてくると通じるようになり、たまに彼らのなまりと一緒になってしまう時もありました)。インダー族も熱心な仏教徒で(元々のダーウェ族も仏教徒です)、湖の中に大きな僧院もあり、大きなパゴダもあります。毎年9月と10月頃に行われる水上パゴダ(ファウンドーウーパゴダ)のお祭りは、彼らにとって最も大切な最大のお祭りです。彼らの足である小ボートで、色々なところから来て参加し、とても賑やかなお祭りです。彼らが熱心な仏教徒であることが実感できるお祭りでもあります。
シャン州のインレー湖は、人が優しく、自然が素朴て、食べ物も美味しいです。ミャンマーに行く時は必ず訪れてほしい観光地です。今回ご紹介したことも含め、次回から詳しくご紹介します。
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