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2010年8月 5日 (木)

8000体の仏像~ピンダヤ洞窟~

Blogtemplate  ミンガラバー!今日はインレー湖からバスで3時間ぐらいのところにある「ピンダヤ洞窟」をご紹介します。
 「ピンダヤ」は標高1170mぐらいの所にあります。シャン州にある小さな街ですが、国内外の観光客がよく訪れます。また、この街には、8000体の仏像が祀られている「シュエウミBlogtemplate_4ン洞窟(ピンダヤ洞窟)」があり、第一の観光スポットになっ ています。多くの少数民族が住んでいますので、彼らの素顔にも触れることができます。伝統的な手仕事である傘工房、紙工房なども見学できます。そのため、小さい町でありながらも、人気観光地になっています。
 「ピンダヤ」とはシャン語で「広大な平原」という意味ですが、この街の名前について一つの物語があります。

Blog_2 それは、大昔、ピンダヤの街には、大きな「ポンタロッ」という湖がありました。ある日、王女7人はこの湖で水遊びをしていて、日が暮れるのに気付きませんでした。だんだん、暗くなり帰りの道が分からなくなりましたので、近くにある洞窟(現在のピンダヤ洞窟)で一夜を過ごしました。夜になると、大きなクモが出てきたので、怖くなり大きな声をあげました。たまたま、近くを通りかかった一人の王子がやってきて、クモと戦い、矢でやっつけました。王子がクモをやっつけた時に叫んだ言葉が「ピングヤビ[クモをやっつけたぞ!(ミャンマー語)]」でした。その叫び声「ピングヤビ」から現在の名前「ピンダヤ」になりました。その後、王子と末っ子の王女が恋に落ち、結婚しました。
 物語の通り、洞窟の前にはクモと王子が戦っている姿の彫Blogtemplate_2刻が作られています。王子とクモはこの街のシンボルにもな っています。王女たちが水遊びをしていた湖は今でも残っいて、街の人たちの生活用水として使われています。男女別々に水浴びをする場所が設けられ、洗濯などもできますが、泳ぐことはできません。 
 ピンダヤ洞窟の奥行きは150mぐらいあります。中には、チーク材、大理石、煉瓦、漆で作られた仏像が8000体ぐらい祀られています。仏像を作る材料はそれぞれですが、殆どは黄金に輝いています。王朝時代(16世紀ごろ)の仏像もあれば、現在作られた仏像もあBlogtemplate_3ります。ミャンマー人は訪れる時、自分の誕生日やお祝い日などを記念して仏像を寄付する人も多いようです。そのため、これからはもっと増えるのではないかと考えられています。仏像はたくさんありすぎて、洞窟の壁や天井と近い高さぐらいまで祀られています。でも、なぜこんなに多く祀られていたのかはまだ分かっていません。
 中には「汗をかく仏像」もあり、この仏像に浮いた「汗」を人の顔や体に塗ると、幸運と美しさが手に入ると昔から信じられています(私も、塗ったことがありました)。又、洞窟の奥の方に高さ0.5mぐらいの入口Nakablogtemplateがあり、これはバガン王朝時 代(11~13世紀ごろ)、ピンダヤとバガンを結ぶ近道だと言われています。
 私のおすすめは、洞窟の迷路です。迷路は複雑な道ではなく、簡単な道筋です。ただ、中に祀られている仏像の数がとても多く、見る人を感動させる迷路だからです。でも、ひょっとすると大きなクモが迷路のどこかから出てくるかもしれませんね。

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