ミャンマー行政区分と少数民族
ミンガラバー!
テレビの番組などに日本の都道府県の名前や名物料理、また観光名所などがクイズでよく出題されています。私が知らない日本のことも多く、面白いのでよく見ています。時々、なんとなく日本とミャンマーを比べて考えてしまう時もあります。
例えば、ミャンマーの面積は67万平方キロで、人口は5800万人ぐらいです。日本の2倍ぐらいの面積ですが、人口は半分ぐらいしかいません。また、日本は1都1道2府43県に分かれているように、ミャンマーは7つの管区(ヤンゴン、マンダレー、ザガイン、エヤワディー、バゴー、タニンターリ、マグェー)と、7つの州(カチン、カヤー、カレン、チン、モン、ヤカィン、シャン)に分かれています。人口の70%ぐらいはビルマ族で、カチン族は2.5%、カヤー族は0.5%、カレン族は2.5%、チン族は0.8%、モン族は4.5%、ヤカィン族は5%、シャン族は8%ぐらいで、その他は少数民族です。
7つの管区はミャンマーの真ん中ぐらいにあり、7つの州は国境側にあります。つまり、管 区は州に囲まれているのです。7つの管区には人口の70%ぐらいを占めるビルマ族が多く住み、7つの州には少数民族が多く住んでいます。それぞれの州の名前はその州に住んでいる民族の名前が付いています。例えば、「シャン族」が多く住んでいる州は「シャン州」になり、「カレン族」が多く住んでいる州は「カレン州」になります。但し、1つの州に1つの民族が住んでいるわけではなく、たくさんの少数民族も一緒に住んでいます。州の中で最も大きい「シャン州」にはシャン族以外にも40種類ぐらいの少数民族が住んでいると言われています。
少数民族は、独自の言葉と文化を持っています。勿論、ビルマ語もできます。但し、ビルマ人は少数民族の言葉が話せません。
ミャンマーは中国、ラオス、タイ、バングラデシュ、インドと国境が接しています。5つの国と接していますので、経済を含め、色々なことにメリットがたくさんあります。国境付近に住む少数民族たちは昔から現在まで国境を通して異国と行き来がありました。そのため、様々な理由で異国に移民する少数民族たちも出てきているようです。それだけは、残念なことかなと思いました。
私も、ガイドの仕事を通して、少数民族のシャン族やインダー族、パオ族、モン族(チャイティーヨパゴダがある地帯)などの少数民族たちと知り合うことができ、観光ガイドの仕事をしてよかったといつも思っています。これからも、チャンスがあれば、少しずつミャンマーの少数民族のことを紹介していきたいと思っています。
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