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2010年9月

2010年9月30日 (木)

初登場~バングラデシュの「地球の歩き方」

 ミンガラバー!
Coverblog  「地球の歩き方」バングラデシュ編が10月1日に初めて出版されます。今ではすっかり世界中の様々な地域を旅するのに欠かせないガイドブックとなった「地球の歩き方」。しかし、「地球の歩き方」がない国もたくさんあると思います。これまでバングラデシュもその一つでした。Paharupurublogtemplate
 バングラデシュには外国の観光客にあまり知られていない遺跡がたくさん存在しています。パハルプールの仏教遺跡群(8~9世紀頃)、バゲルハットのモスク都市(15世紀頃)などです。残念なことに観光産業として施設やサービスなどが揃ってないため、東南アジアの他国と比べても、訪れる観光客の数は少ない方でした。
 但し、現在ではバングラデシュのことを世界の人々に知ってもらうため、在日中のバングラデシュ大使館を含め、様々なグループが力を合わせて動き始めています。先日、催された旅行博にも立派なブースを出展していたほか、10月9日(土)~10日(日)に催されるバングラデシュ祭など、様々なイベントを開催して人々の注目を集めようとしています。

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2010年9月28日 (火)

世界がやってきた~2010年の旅行博

Mapblogtemplate  ミンガラバー!
 雨で気温も下がり、涼しい毎日。これから日本やヨーロッパには寒い季節がやってきますが、東南アジアはこれから最も過ごしやすい季節を迎えます。夏は40度をこえる気温、Natyblogtemplate又雨季は毎日と言っていいほど、雨が多かったミャンマーも10月に入るとやっと過ごしやすい乾期になります。
 ところで、皆様!先週末は旅行博に行かれましたか?私 は日曜日に行ってきました。会場は多くの人々で賑わっていました。ヨーロッパのブースもFrwineblogtemplate 多いなか、アフリカやアジアのブースが昨年と比べて多くなってきたような雰囲気でした。
 弊社のツアーでも人気の「カンボジア」や「ブータン」などのブースは訪れるお客様も多く、好評のブースでした。フィリピ ンは名産果物のドライフルーツを紹介して、多くの女性のお客様の注目を集めました。また、残念ながら中国は参加しまVteblogせんでしたが、香港や台湾のブースでは中国茶が好評でした。インドネシアのブースではバティックの技術(生地に模様を描く手作業の技術)が紹介され、大変素晴らしいものでした。サイズが大きい生地ですし、色が落ちにくく、着心地がよいので、ミャンマーではインドネシアの生地をロンジーにする人が多く、女性には好評です。Indopateblogtemplate

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2010年9月24日 (金)

パオ族の大移動~カッグ遺跡のお祭り

1noblogtemplate  ミンガラバー!祝日が多い今週、国内・外にお出かけする人々も多いと思います。しかも、今週末には旅行博のイベントが行われますね。Blogtemplate
 さて、今日はパオ族が寝泊まりしてまで楽しく参加するお祭り「カッグ遺跡のお祭り」をご紹介します。
 カッグ遺跡の祭りは毎年2度(11月と3月)、1週間ぐらいにわたって催されます。どちらが盛大かの特別な区別はありま 3blogtemplateせん。両方ともパオ族にとって盛大な催しです。ユーラシア旅行社の2010~2011年のミャンマー方面のツアーでは祭り の最も賑やかな最終日である満月の日(11月21日と3月19日)にご案内させて頂きます。Blogtemplate_2
 有名なカッグ遺跡のお祭りと言ってもパオ地帯の飾らない雰囲気そのまま、素朴に催される祭りで、色鮮やかな伝統衣装をまとって微笑みあふれるパオ族と出会えます。周辺にBlogtemplate_3 住むパオ族だけでなく、遠いところに住むパオ族まで家族全 員又は村中のパオ族が集まります。それらのパオ族は家族旅行のようにテントや鍋、服、毛布などの日常生活用品を持って牛車やトラックなどでやって来ます。10キロ、20キロ以上Blogtemplate_4離れる地域から歩いて来る人も多いようです。彼らは日帰りは無理なので、遺跡の周辺に牛などを放し、その隣にテントをはって祭りが終わるまで寝泊まりして参加します。

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2010年9月21日 (火)

カッグ遺跡のかわいい守り神

Blogtemplate  ミンガラバー!今日も引き続き、カッグ遺跡の見どころをご紹 介したいと思います。
 カッグ遺跡には2000基以上のパゴダがあり、バガン遺跡ほぼ同じで煉瓦や砂岩などで造られています。様々な時代(17~19世紀ぐらいまで)に多くの寄進者によって造られましBlogtempla_2 たのでサイズや形、高さなどそれぞれに違いがあります。又、シャン様式とビルマとシャン様式を交じり合わせて造られたパゴダもあります。様々な形で造られているのが特徴で、お墓のような形もあり、「これはお墓ですか?」とお客様に聞かれたこともよくありました。Blogte
 パゴダの形ですが、ミャンマーにあるパゴダは仏塔と寺院の2種類です(ミャンマーにあるパゴダの簡単な見分け方はこちら)。カッグ遺跡にあるパゴダは仏塔の形をしていますが、中に仏像が祀られていますので仏塔であるとも寺院であるとも言えます。仏像だけ祀られているところもあれば、ブッダの物語を彫刻で表しているところもあります。寄進者が絶えてしまった仏塔もありますので、壊れている仏像などもたくさんあります。また、鳥などが運んできた種から木が生え、木が大きくなるに連れ、壊れつつある仏塔もあります。Blogtemplate_23blog

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2010年9月16日 (木)

パオ族のガイドが案内する仏教遺跡~カッグ

Monk2blogtemplate  ミンガラバー!
 今日は大雨で、久しぶりに涼しくなりましたね。
 さて、前回の続きでタウンジーの奥地にあるパオ族の聖地「カッグ仏教遺跡」をご紹介します。カッグ遺跡はタウンジーから42km(バスで2時間)ぐらい離れたところにあります。言うまでもなく、ここも10年前までは観光客が訪れることが出来ませんでしたので、あまり知られていませんでした。でも、今では観光シーズンになると外国の観光客で賑わっています。パオ族が自治している地域なので、外国人の 観光客が訪れる際、パオ族のガイドの引率がなければ立ち入ることは出来ません。観光客もパオ族と身近に接することができますので、旅がもっと面白くなるかもしれませんね。
 インドのアショーカ王様(BC3世紀頃)が仏教の繁栄のため様々な地域に4万8千のパゴGaidoblogtemplateダを造りました。カッグ遺跡はその中の1つだと言い伝えられています。12世紀頃にはバガン王朝のアラウンズィートゥー王によって復元されたこともありました。
 17世紀ぐらいになるとカッグ遺跡周辺は野生の木で覆われていました。ある日、近くの村に住む夫婦が畑に出かけた時、通りかかったやぶの奥から光が出ているのを見かけたので、光を探しました。その時、近くを通った野生のイノシシ群れの中の一匹が鼻で土を掘り始めました。イノシシが掘った所から仏像が見つかり、村の人たちも一緒に掘ったところ無数の仏像が出てきました。無数の仏像を1体ずつ安置してパゴダを造りました。当時は4000平方メートル(1200坪)ぐらいの土地に約2,500基をこえるパゴダがあったと言われています。

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2010年9月14日 (火)

タオルを頭に巻く少数民族「パオ」

Blogtemplate  ミンガラバー!
 シャン州の知られざる観光ハイライトはまだまだたくさんありますが、今日は少数民族「パオ」をご紹介します。
 パオ族はミャンマー全国の色々な地域に住んでいます。全国で4、5万人以上いると言われ、今日ご紹介するパオ自治体に住むパオ族は5000人ぐらいです。ここに住むパオ族の殆どは昔からの伝統を守り続けて日常生活を送っている人たちです(住む地域によって伝統衣装を着ないパオ族もいるようです)。 
 パオ族の多くは州都「タウンジー」から10キロぐらい離れたところに住んでいます。そこは10年前まで現在の政府軍も入れなかった、パオ族が自治する特別な地域でした。この地域のことをミャンマー語で「パオネー」といいます。「ネー」はエリアで、パオ族のエリアという意味です。当時のパオ族は他の民族(主にビルマ族)との交流があまりありませんでした。観光客もタウンジーまでは自由に行き来がありましたが、その先のパオ族が住んでいるところへは行くことが出来ませんでした。

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2010年9月 9日 (木)

シャン族の誇り~気球祭り

Blogtemplate  ミンガラバー!昨日は大雨で大変でしたが、今日は気温も少し下がり爽やかな朝でした。
さて、今回はタウンジーの最大級のお祭りをご紹介したいと思います。
 それは、例年11月(今年は17~21日)に行われる全国的に大人気の「気球祭り」です。祭りのハイライトは19~21日です(ミャンマー暦で行われますので、毎年日にちがずれたりします)。インレー湖「筏祭り」はインダー族の誇りであるように、「気球祭り」はシャン族の誇りです。
 毎年の雨季が明ける頃、天国にある「スラムニ」というパゴダ(タウンジーにも同じ名前のパゴダが建てられています)に灯りを捧げるという由来がきっかけで、タウンジーにあるスラムニパゴダに灯りを捧げます。同じ時期にシャン族の熱い心を表すため気球祭りを行うようになったと言われています。

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2010年9月 7日 (火)

ミャンマーの日本語ガイド

 ミンガラバー!
 9月に入ると涼しくなるかなと思いましたが、そうでもない毎日です。でも、秋がもうすぐなのでとても楽しみです。今はミャンマーもまだ雨季ですが、雨がだんだん少なくなり乾期を迎える頃です。雨が少ない中部(バガン遺跡…)、北部(インレー湖…)は来月頃から観光ベストシーズンになり、国内外の観光客で賑わいます。インレー湖を代表する筏祭り、州都「タウ ンジー」の気球祭り、カッグ遺跡祭りなども近づいてきていますので、地元の人々は準備などで興奮しているはずです。
 先日ミャンマーにいるガイドの友達からメールが来ました。6月頃からガイドの仕事が少Kksblogtemplateくなりましたが、ずっとピークシーズンに向かって日本語能力をアップするために勉強していますよ!と書いてありました。それを見てガイドをしていた時の自分と仲間のガイドたちを思い浮かべてしまいました。

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2010年9月 2日 (木)

シャン・ルェエイ (シャン・バッグ)

3blogtemplate  ミンガラバー!
 子供たちの夏休みが終わり、昨日から学校が始まりましたね。ランドセルを背負って学校に行く子供たちを見かけると、シャン・ルェエイをかけて学校に行く母国の子供たちを思い浮かべます。
 ミャンマー語ではバッグを「エィ」と言います。履物とは違い、バッグの呼び名はたくさんあります。横にかけるバッグを「ベーエィ(ベー=横)」、うしろにかけるバッグを「チョーポーエィ(チョーポー=背負う)」などです。でも、学生用のバッグだけは名前が異なり、「ルェエイ」といいます。発音がちょっと難しいですね。Blogtemplate
 ところで、今日のテーマーはミャンマーの学生の子供たちの愛用「シャン・ルェエイ」です。学生用のバッグは作る民族によって名前が異なります。ミャンマー行政区分と同様で、シャン族のルェエイが「シャン・ルェエイ」、ヤカイン族のルェエイは「ヤカイン・ルェエイ」です。殆どの少数民族が独自の民族用のルェエイを作っていますのでデザイン、色、サイズの種類はたくさんありますが、形は同じです。その中で、人々に最も愛用され、シャン州だけでなくミャンマー全国で利用されているのは~「シャン・ルェエイ」です。 

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