パオ族のガイドが案内する仏教遺跡~カッグ
ミンガラバー!
今日は大雨で、久しぶりに涼しくなりましたね。
さて、前回の続きでタウンジーの奥地にあるパオ族の聖地「カッグ仏教遺跡」をご紹介します。カッグ遺跡はタウンジーから42km(バスで2時間)ぐらい離れたところにあります。言うまでもなく、ここも10年前までは観光客が訪れることが出来ませんでしたので、あまり知られていませんでした。でも、今では観光シーズンになると外国の観光客で賑わっています。パオ族が自治している地域なので、外国人の 観光客が訪れる際、パオ族のガイドの引率がなければ立ち入ることは出来ません。観光客もパオ族と身近に接することができますので、旅がもっと面白くなるかもしれませんね。
インドのアショーカ王様(BC3世紀頃)が仏教の繁栄のため様々な地域に4万8千のパゴダを造りました。カッグ遺跡はその中の1つだと言い伝えられています。12世紀頃にはバガン王朝のアラウンズィートゥー王によって復元されたこともありました。
17世紀ぐらいになるとカッグ遺跡周辺は野生の木で覆われていました。ある日、近くの村に住む夫婦が畑に出かけた時、通りかかったやぶの奥から光が出ているのを見かけたので、光を探しました。その時、近くを通った野生のイノシシ群れの中の一匹が鼻で土を掘り始めました。イノシシが掘った所から仏像が見つかり、村の人たちも一緒に掘ったところ無数の仏像が出てきました。無数の仏像を1体ずつ安置してパゴダを造りました。当時は4000平方メートル(1200坪)ぐらいの土地に約2,500基をこえるパゴダがあったと言われています。
当時のカッグ遺跡の名前は「ワェクー」でした。「ワェ」は「イノシシ」、「クー」は「助ける」という意味で、イノシシに助けて建てられたパゴダという意味です。時間が経ってくるにつれ、発音も変ってしまい「カッグ」になったようです。今でも、北の入口には記念に作られた60センチぐらいの黄金のイノシシの彫刻があります。ここは、現地の人々がパゴダをお参りした後で必ず立ち寄る場所でもあります。
現在のカッグ遺跡は奥行き300m、幅150mぐらいの土地に2000基以上のパゴダがまだ残っています。遺跡の周りには樹暦100年以上ももつ菩提樹の木や、ねむの木などがたくさんあり、とても静かな雰囲気です。
では、カッグ遺跡の見所を次回にご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。
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コメント
こんにちわ
カッグ遺跡は、是非行きたいところです。
でも なかなか行けないですね!
ナマステ・インディアンや旅行博2010も
行なわれるので、週末は楽しみです。
投稿: 角田 | 2010年9月21日 (火) 17時01分
角田 様、
こんにちは!
コメント有難うございます。お久しぶりです。
そうですね。カッグ遺跡に、まだ行ったことがないというミャンマー人もたくさんいるからね。
ミャンマーは4年前とほぼ変らないと思います。角田様も今度はインレー湖やカッグ遺跡まで是非訪れてみてくださいね。
昨年の旅行博は、なかなか面白かったので、今週末を楽しみにしています。
投稿: キンキンテー | 2010年9月22日 (水) 12時02分