シャン族の誇り~気球祭り
ミンガラバー!昨日は大雨で大変でしたが、今日は気温も少し下がり爽やかな朝でした。
さて、今回はタウンジーの最大級のお祭りをご紹介したいと思います。
それは、例年11月(今年は17~21日)に行われる全国的に大人気の「気球祭り」です。祭りのハイライトは19~21日です(ミャンマー暦で行われますので、毎年日にちがずれたりします)。インレー湖の「筏祭り」はインダー族の誇りであるように、「気球祭り」はシャン族の誇りです。
毎年の雨季が明ける頃、天国にある「スラムニ」というパゴダ(タウンジーにも同じ名前のパゴダが建てられています)に灯りを捧げるという由来がきっかけで、タウンジーにあるスラムニパゴダに灯りを捧げます。同じ時期にシャン族の熱い心を表すため気球祭りを行うようになったと言われています。
気球祭りは南シャン州にある村々が独自に紙で気球を造って打ち上げるお祭りです。気球祭りに参加するため、それぞれの村の人たちは3ヶ月前ぐらいから気球を作る準備などで忙しくなります。村中の人たちが相談してリーダーを決め、準備の仕事を分担をしてもらい、気球の形、サイズ、色などを決め、それから、打ち上げ
る時に気球が最も高く上がるよう、又は、灯油(燃料)の量などを相談しあって毎日興奮しながら祭りの日に挑みます。
気球は竹のフレームに「マイカンサクー(煤などに強い紙)」というシャン州の独特の紙を張って造ります。農民がたくさん暮らしている州なので気球の形は動物の形が多く見られます。「お牛の家族」というタイトルで子 牛なども一緒に打ち上げる村もあります。全ての気球は村の人たちが心を込めて造った手造りです。
毎年気球祭りで使われる気球の数は400個ぐらいだと言われています。祭りの間は間を挟んで1日中気球を打ち上げて 競い、夜は色鮮やかな電球や花火などで飾った最大級の気球が打ち上げられます。最終日は優勝村が決まりますので最も盛り上がる日(今年は21日)です。ユーラシア旅行社のミャンマー大周遊11日間のツアーは最も盛り上がる最終日21日に気球祭りにご案内します。
気球の造り方の丁寧さやきれいさ、サイズ、空に上がる高 さ、滞空時間の長さなどが勝負のポイントになります。発表が始まると、嬉しくて泣く村の人たちもいれば、悔しさで泣く村の人たちもいます。でも、最終的には負けても勝っても来年はまた頑張る!と気合を入れて叫びます。盛り上がっている彼らをそばから見るだけで彼らの熱い思いが感じられる現場です。
気球祭りをご紹介すると、ふと思い浮かべたのが来日して初めて体験した江戸川花火大会です。花火が上がっていく たびに色々な形に変わっていく花火を見ながら日本の最新技術や素敵な浴衣を着て楽しむ若者たちを見てとても感動しました。タウンジーの気球祭りは先進国などと比べものにもなりませんが、地元の人たちの手で作り出した愛情や熱い心が見る人を感動させると思います。是非1度行ってみてくださいね。
お知らせコーナー
いよいよ!来週末(9月18・19日)にベトナムフェスティバルが代々木公園イベント広場で行われるそうです。気温も段々下がり、暑さも和らぎましたのでお時間のある方はいかがでしょうか?
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