カッグ遺跡のかわいい守り神
ミンガラバー!今日も引き続き、カッグ遺跡の見どころをご紹 介したいと思います。
カッグ遺跡には2000基以上のパゴダがあり、バガン遺跡とほぼ同じで煉瓦や砂岩などで造られています。様々な時代(17~19世紀ぐらいまで)に多くの寄進者によって造られまし たのでサイズや形、高さなどそれぞれに違いがあります。又、シャン様式とビルマとシャン様式を交じり合わせて造られたパゴダもあります。様々な形で造られているのが特徴で、お墓のような形もあり、「これはお墓ですか?」とお客様に聞かれたこともよくありました。
パゴダの形ですが、ミャンマーにあるパゴダは仏塔と寺院の2種類です(ミャンマーにあるパゴダの簡単な見分け方はこちら)。カッグ遺跡にあるパゴダは仏塔の形をしていますが、中に仏像が祀られていますので仏塔であるとも寺院であるとも言えます。仏像だけ祀られているところもあれば、ブッダの物語を彫刻で表しているところもあります。寄進者が絶えてしまった仏塔もありますので、壊れている仏像などもたくさんあります。また、鳥などが運んできた種から木が生え、木が大きくなるに連れ、壊れつつある仏塔もあります。
カッグ遺跡にある仏塔はインレー湖の「ガーペーチャイン 僧院」に保管されている仏壇と 同じようなきれいな花模様で飾られたものが殆どです。単なる花のデザインですが、ブッダに捧げるという意味で造られていますので、天国にだんだん上がっていくような形をしてい ます。
ビルマ様式では、パゴダを造る時に一緒に造る守り神があり、1基の仏塔や寺院に1ヶ所又は東西南北の4ヶ所に置かれています。でも、カッグ遺跡にある各仏塔には(奥地でひそかに建てられていたせい か?)たくさんの守り神が造られました。それに、守り神と言っても他とは違い(普通は固い表情をする神様やライオン、虎、像などが多いものです)、神様やお坊さん、女神、動物などが格好よく造られています。造られた時は青や赤色だったようで、未だに当時の色が残っている部分もあります。シャン州は鉄の量が多く含まれている土地が多いので、それを使って赤色などを作ったと言われています。
私が感じたカッグ遺跡の見どころは畑しかない広い土地に、針山のように見える2000基以上の仏塔のすぐそばを歩いて観光し、遺跡を身近に感じることができることです。カッグ遺跡の見ところはこれだけではありませんので、皆様も実際に訪れて感じてみてくださいね。
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