ミャンマーで最も不思議な巡礼地「チャイティーヨー」~シュエナンチンの伝説
ミンガラバー!
今日はチャイティーヨー山の神「シェエナンチン」のことをご紹介します。
チャイティーヨー山にカレン族の女性の神が祀られています。農民の娘だった彼女は美女でしたので、当時の周辺の村々によく知られていました。17世紀頃の王朝時代は地域を問わず、きれいな女の子は王族や偉い人たちにスカウトされることがあったようです。シュエナンチンもカレン州に住んでいたのにも関わらず、モン州の王様と結婚することになりました。
ミャンマーでは昔から仏教と共に「ナッ」信仰が普及していました(ポッパ山)。そのため、結婚する時は必ずそれぞれ両方の地域の「ナッ」を祀らなければならないという言い伝えがありました。それを守らないと災いを受けるなどの古い考え方をする人も未だにいます。
シュエナンチンは結婚した時も、又その後も伝統の守護神を祀ることを忘れていました。 結婚して1年ぐらい経った時、シュエナンチンは家来の人たちと一緒にカレン州へ帰省の途中チャイティーヨー山の周辺にさしかかりました。彼女たちはチャイティーヨー山で虎に追いかけられ、皆バラバラに逃げ出しました。シュエナンチンも家来の人たちと逃れて一人で逃げ出しましたが、虎(その虎はカレン州の守護神が変身したものだと言われています)にずっと追いかけられ、自分が生きる道がないと思ったシュエナンチンは山の頂上にパゴダが見えたので、ここで死ぬよりパゴダの近くで死んだ方がましだと考え、チャイティーヨーパゴダまで逃げました。 でも、頂上まで行くことが出来ずに、少し離れた所でパゴダの方に頭を向け、手を合わせた姿で死んでしまいました。彼女が亡くなった場所に死んだ時の姿(パゴダの方に頭を向け、手を合わせた姿)の彫刻が祀られています(父親、母親の彫刻も一緒に作られています)。立ち寄ってお祈りする現地の人々も多いようです。こういう人たちが祀られている所にお金を寄付して、お祈りをするのもミャンマーの仏教徒たちの特徴かもしれませんね。
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