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2010年11月

2010年11月30日 (火)

マンダレーの僧侶たちの托鉢風景

Obosanblogtemplate ミンガラバー!
 今日は、マンダレーの僧侶たちの独特な托鉢の様子を少しご紹介したいと思います。
 ミャンマーの僧侶の食事は朝食と昼食の1日2回です。僧侶の多くはお粥などで朝食(朝5時頃)を済ませ、僧院の掃除や僧長の世話をした後、朝の8~9時ぐらいに昼食のため托鉢に出かけます(朝食のため托鉢する僧侶もいます)。
 普段は傘(僧侶用の傘)やスリッパ(僧侶用)などで学校や外へお出かけしますが、托鉢する際には素足でなければなりません。勿論、ご飯やおかずをさし上げる方も素足です。寒い時期、暑い時期、雨期など関係なく素足です。

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2010年11月25日 (木)

ミャンマーの坂本龍馬?~マンダレーのカナウン~

 ミンガラバー!
 今週末(11/28)、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」がいよいよ最終回を迎えます。暗殺されることを知りつつ見るのが辛く感じますね。ところで、昔のビルマにも日本の坂本龍馬さんのような人物がいました。
 先日、ご紹介したように今のマンダレーにヤダナポンの都が造営される前(1850年代)から、ミャンマーの西部「ヤカイン」地方や、南部「ヤンゴン」などはイギリスの植民地になっていました。中部が侵略されて、負けると、ミャンマー全土がイギリスの植民地になってしまう状態でした。
Okyublogtemplate  バガン王朝が滅びた後、ビルマ王朝は転々と都を変えてきたせいか、力が徐々に弱くなってきていました。ビルマ王朝を改めて造り直すという考えが、ミンドン王が都を移した1つの理由でした。ただし、都だけは新しく出来上がりましたが、中身は変りませんでした。中身とは、王族や宮廷の偉い地位にいる人たちの複雑な関係です。実は、イギリスのスパイであった大臣などもいました。

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2010年11月24日 (水)

マンダレーの職人区

 ミンガラバー!
Shweparkattblogtemplate  ミンドン王は新しい都を造った時、同じ職業をもつ人たちを同じ区に住むように定めました。同じ職業で生活する人たちが近くに住み、お互いに努力しあい、いい商品を造り出せるように考えたと言われています。区の名前は、刺繍で生活する人たちが住む区は「刺繍の区」、彫刻で生活する人たちが住む区は「彫刻の区」などと職業の種類で呼ばれていました。それは今日でも変りません。その他にも、「金箔の区」や「商人の区」などがあります。

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2010年11月18日 (木)

ミンドン王の伝説

Palaceblogtemplate  ミンガラバー!
 13世紀頃、バガン王朝はモンゴル人の侵攻を受け、崩壊しました。その後、ビルマ人の王朝は様々な地域に転々と移りました。1857年頃、アマラプラ王朝のミンドン王は、北の方11キロぐらい離れている所にあるマンダレーヒルの麓に都を移しました。
 ミンドン王はマンダレーヒルを見渡せる所に王宮を造りまし た。新しい都をヤダナポン(ヤダナ=宝物、ポン=集まる)と名付けました。実は、マンダレーの北の方に「モゴック」というルビーの産地があります。現在の宝石の取引の中心が旧首都ヤンゴンですが、当時はヤダナポンだったそうです。都の名前「ヤダナー」は宝石だけでなく、仏教の宝物である僧侶も含め、幸運の都という意味でもあるようです。今日では、マンダレーヒルの麓にあるので、「マンダレー」と呼ばれるようになっています。Palacehillblogtemplate
 伝説によりますと、仏陀はマンダレーヒルにいっらしゃったことがありました。山を守っていた鬼は仏陀に何かを寄付したいと思っていましたが、寄付するものが何もなかったので、自分の体の一部を切って寄付しました。仏陀は鬼に現在のマンダレー市の方向を指差し、将来は山の麓には仏教が栄える大きな都が出来るだろうと予言されたようです。仏陀の予言の通りに1857年に仏教が栄えたヤダナポンという都が出来ました。その鬼こそはミンドン王だったと伝えられています。

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2010年11月16日 (火)

古都「マンダレー」

Monkblogtemplate   ミンガラバー! 
 寒い日々が続き、冬ももうすぐですね。でも、乾期に入ったミャンマーは25~30度ぐらいの日々が続いています。
 今日からミャンマー第二の都市「マンダレー」を紹介していきます。
 マンダレー管区は7つの管区(ミャンマー行政区分を参照)の中の一つで、その首都がマンダレー市です。マンダレー市はミャンマーのほぼ中央部の乾燥地帯にあり(バガン遺跡もマンダレー管区の中にあります)、乾期(11~2月頃)は涼しい日々が多く、過ごしやすいですが、夏(3~6月頃)は40度を越え、とても暑いです。マンダレー市の人口は100万人ぐらいで、ビルマ族が多く住んでいます。中央部にある上、交通も便利な町なので、全国からの民族が多く集まり、シャン州の南部(タウンジーなど)と東部(チャイントンなど)の周辺に住む中国系の人たちも多いです。町の郊外には茶色の肌と黒い髪を持つビルマ人が多く、町の中心部に行くにつれ中国系の人を多く見かけます。中国人の商社や中華料理のレストランが多いので、ダウンタウンだけを見ると中国人の町のように見えるかもしれません。Fukeiblogtemplate
 マンダレー市は旧首都ヤンゴンの次に経済、宗教、文化が集中している古都なので、日本でいうとまるで大阪のような町でもあり、文化遺産の古都であることを考えると京都や奈良とも言えます。機織、彫刻、金箔、刺繍などの家業を継ぐ人が多く生活しています。
 ただし、第二の都市とは言え、市内の交通は車より自転車の方が多く、朝晩のラッシュアワーなどにはマラソンのように多くの自転車が走っているのも見られます。マンダレー市の交通に関する一つの面白いところは、たくさんの車やバイク、自転車などがお互いに左右を見ながら、事故を起こさないように上手に走っていることです。勿論、交通ルールや法律などがありますが、間違ってルールを破ったとしても、笑顔で交渉しながら済ませる人が多いようです。お互いにもめることや喧嘩することなく、おまわりさんもいりません。

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2010年11月11日 (木)

添乗員帰国インタビューⅣ              

Girlblogtemplate ミンガラバー!
今日は、インタビューの最終回です。
キン:今回のツアーで何か印象に残った出来事など、ありましたか?
霍間(つるま):今回は、ミャンマーの乾期が始まったばかり(雨期の終わり頃)ということもあり、珍しく雨が多かったツアーでした。日本も台風で大雨が降っていたと聞きましたが、ミャンマーでも大雨に会い、マンダレーに着いた時には、洪水が私たちを迎えていました。道が水浸しになって、どうしようかと悩んだところがたくさんありました。ところが、観光バスではないローカルバスや自家用車などの人たちが先の道路の情報を教えてくれたり、私たちのバスが洪水で車輪が動Kodomoblogtemplateかなくなった時には、近くにいた人々がやってきて皆の力で動かしてくれたりもしてくれました。私たちから助けを求めたのではありません。困っているのを見て自然に周囲から人々が集まって来て助けてくれたのです。本当に現地の人々の優しさに感動してしまいました。そんな人たちが住んでいるいい国なんだと思いました。他の国々でもこういう場面に出会うとは思いますが、なかなかこれほどまでは見かけませんね。あの時、助けてくれた人たちや、また、ご協力いただいたお客様に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当に有難うございました。

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2010年11月 9日 (火)

添乗員帰国インタビューⅢ~びっくりバナナとチャイティーヨー                

Banananomiseblogtemplate ミンガラバー!
今日も、インタビューの続きです。
キン:今回の旅でびっくりしたことを教えてください。
霍間(つるま):笑われるかもしれませんが、バナナの美味しさにはびっくりしました。食後のデザートの殆どが果物でした。バナナやメロン、パパイヤなどが多かったですが、その中でも最も種類が多かったのはバナナです。その種類の多さと、美味しさには本当にびっくりしました。
キン:ミャンマーでは、昼寝の後の軽食、食後のデザートとしてバナナを食べます。ご飯とも一緒に食べたりしますね。夏Komonkbananablogtemplatには気温が高くなるので、食欲があまりない人はご飯と一緒に食べます。それ以外にも、咳が治るバナナや、妊婦さんがお腹の赤ちゃんの健康のために食べるバナナ、神様に捧げる黄金のバナナ(高級バナナ)などたくさんの種類があります。
どこに行ってもバナナの木をたくさん見かけると思いますが、バナナの木は一度しか実がならないのです。そのため、収穫後は幹をモヒンガーのスープに使いますね。又、バナナの実のつぼみをサラダにして食べたりもします。健康にいいようです。
霍間:私は、モンキーバナナや、日本に普通に売っている一般のバナナしかあまり見たことがなかったので、違う種類のバナナも食べてみました。とても美味しかったです。お客様にも好評でした。後、やはり、チャイティーヨーパゴダはびっくりしました。

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2010年11月 4日 (木)

添乗員帰国インタビューPARTⅡ

Baganblogtemplate  ミンガラバー!秋晴れと共に寒さも続いていますね。今日は先日のインタビューの続きです。
キン:お客様が最も感動した観光地はどこでしたか?
霍間(つるま):やはり、バガン遺跡だと思いますね。高いところから見下ろした景色が素晴らしかったです。それを見られるのが世界でここ一箇所しかないと思いました。息が止まったような気分とお客様もおっしゃいました。
キン:現地ガイドの私にとっても、それは毎回感じた一時でしHadashiblogtemplateた。あの景色を見ると、古代のミャンマー人たちの仏教に対する気持ちが伝わってくると思います。ちなみに、パゴダで裸足での観光はお客様は大丈夫でしたか?
霍間:最初は靴下やストッキングまで脱いで観光するのが面倒そうでした。小石を踏んでしまい、痛いなあと思うお客様もいらっしゃいました。でも、だんだん慣れてくると「裸足で歩くのは体にいいことだね!」 とおっしゃるお客様もいらっしゃり、最終的には裸足は好評でした。又、プレゼントのサンダルも役に立ったようです。ただ、バガン遺跡は他の名所に比べ、国内外の観光客が最も多いせいか。ハガキやお土産物Omiyagekoblogtemplate の売り子が多くて、困りました。どこに行っても付いてくるんですよ。
キン:それは、よくありますね。お土産ものを売っている子供たちの殆どはその収入で家計を助けていますので、皆一生懸命に売ろうとしていますから。人気のお土産ものなんかもありましたか?
霍間:お土産ものは色々ありましたが、私はタマリンドのアメを買って来ました。ロンジーを買われるお客様もいらっしゃいました。
キン:ロンジーなどの布類は最も好評かもしれませんね。私がガイドしたお客様の中にもAirplaneblogtemplate違う生地の布類をたくさん買われた方もいらっしゃいました。「この布類、日本で何に使いますか」 と聞いたら、「いつも、旅行先で買った布類で自家用のカーペットを作っているんですよ」とおっしゃいましたね。
霍間:ところで、ミャンマーの国内線の飛行機での移動はとても面白かったです。
キン:???

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2010年11月 2日 (火)

ミャンマーから帰国した添乗員にインタビューしてみました!

ミンガラバー!
先週、今シーズン最初のミャンマーツアー(ミャンマー物語 15日間)が帰国致しました。同行した霍間(つるま)さん(添乗員)に感想を聞いてみました。
Resublogtemplateキンキンテー(以下キン):お疲れ様でした。今回のツアーのハイライト「筏祭り」はどうでしたか?
霍間:現地の人々と観光客で賑わってました。外国人観光Hitoresublogtemplate客が多く、ホテルの人たちが祭りを見やすい特等席を作ってくれたので、よく見えました。でも、レースが白熱すると地元の人々が後ろから押し寄せてきて、私たちのグループもばらばらになりそうでした。インダー族の熱い気持ちと一緒になり、お客様も喜んでいらっしゃいました。
キン:それは、よかったですね。チャイントン(ミャンマー東部、タイ、ラオスとの国境付近)の少数民族の村はいかがでしたか?
Obachanblogtemplate 霍間:少数民族の村もとても面白く感じました。中国の少数民族の村を訪問するツアーなどにも添乗したことがありますが、ミャンマーの少数民族の村って、一味違いますね。裸でYatkanblogtemplate 村を歩いている子供たちもいて、外国人の観光客自体見慣れていない様子でした。1時間ぐらい歩き、坂道もあったので、少し大変でしたが、村はとても素朴で、よかったです。

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2010年11月 1日 (月)

【統一テーマデー】もし、100万円の旅行券をもらったら…

 ミンガラバー!
 ミャンマー人の私にとって海外旅行は夢のようなものです。ミャンマーにいた時はパスポートやビザなどの関係で行きたくても簡単には行けなかった海外旅行。それから、日本に来ることになり、「やった!勉強も仕事も頑張って、行ける限り色々なところへ行ってみようと思いました。だから、「もし、100万円の旅行券をもらえたら、どこへ…」と聞かれたら、ちょっと戸惑ってしまいそうです。私の場合は、日本国内と海外両方に行きたいと思いますので、半分ずつ分けて使うかもしれません。
 まずは、日本国内旅行です。日本国内には専門学校の研修などで行った箱根や日光、そして、京都、奈良、大阪に行ってきましたが、その中でも今度は北海道や東北の松島を選びます。北海道へはカシオペア寝台列車に乗り、未だに体験していないスキーを充分楽しみたいと思います(寒さには弱いですが…)。また、北海道の新鮮な寿司も食べたいものです。それから、日本三景の島々を楽しむため松島へ行ってみたいと思います。
 海外旅行にあまりなれていないので、カルチャーショックにもならないだろうと思う東南アジアの国々に行ってみたいと思います。ミャンマーにいた時は、東南アジアの国々のことはあまり詳しく知りませんでしたが、日本にいる間に専門学校や仕事を通じて前よりは少しずつ知るようになりました。その中で、最近最も興味を持っている国はベトナムです。ベトナムは世界遺産をはじめ、観光名所はたくさんあります。又、名物の食べ物フォーが美味しHalonhareblogtemplate く、ベトナム人女性のアオザイが魅力的なものです。今のベトナムは観光客をもっと受け入れようとしていて、様々な宣伝を行っています。航空会社や地元の旅行会社、ホテル経営者などが協力し、日本人にベトナムのことをもっと知ってもらうため、旅行説明会やフェスティバルなども催しています。東南アジアの諸国の中でもカンボジアと共に国際の国々と協力しあいながら発展し続けているベトナムはとても魅力的に感じます。将来にはミャンマーもそうなってくると思います。ベトナムへの旅行には、できれば飛行機さえ見たことがない母親も連れて行きたいものです!

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