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2011年6月21日 (火)

「ありがとう」と言わない文化

Okblogtemplate ミンガラバー!
先週末の土曜日、NHKの「Rの法則」という番組を見ていました。高校生の皆さんに「幸せを感じる時」を尋ねる内容でした。人によって様々な答えが出てきましたが、その第4位は家族や友人に「ありがとうと言われた時」でした。
実は、母国では、家族や親戚、友人、仕事仲間の間で「ありがとう」という言葉はあまり使われていません(初対面の人やあまり付き合いのない人にお世話になった時はもちろん言いますが)。それは、日本人から見ると少し変に思われるかもしれません。ミャンマーではお互いに助け合ったり、親切にしたりするのは、当り前のようなことですので、親しい付き合いの中や身内での「ありがとう」は、お互いによそよそしさを感じさせる言葉だと一般的に思われています。本当の友人なら「ありがとう」は言わないという人もいるようです(去年、帰国した時、付き合ってくれた友人に「ありがとう」と言ったら、変な顔で見られました)。

来日して、あまり付き合いのない相手から「ありがとう」と言われた時に「どういたしまして」と普通に返事したりしましたが、友人やアルバイト先の先輩たちから言われた時には言われた瞬間、戸惑ってしまい、返事がすぐにできなくなります。また、色々お世話になった人たちにも、心に思っているだけで「ありがとう」をちゃんと伝えることができませんでした(今では、ちゃんと伝えるように意識しています)。
「ありがとう」をあまり伝えないミャンマーですが、例年の10月頃に行われる「ダディンジュ祭り」にはお世話になった人たちに感謝の気持ちを込めて拝む習慣が存在していたのは、「ありがとう」の代わりかもしれませんね。ちなみに、ミャンマーでは、「ありがとう」を「チェーズーティンバァデェ」と言います。皆様も、ミャンマーに訪れる時は、是非使ってみてくださいね。
PS:6月28日(火)~7月2日(土)に、札幌サンプラザにて、「アンコール・ワットパネル展」と7月2日(土)には、上智大学特任教授石澤良昭氏の講演会「アンコール・ワットの謎に挑戦」が催されます。ご興味のある方は、是非参加してみてくださいね。

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