モンユワ~52万8千体の仏像
ミンガラバー!
母国では、パゴダ(仏塔・寺院)は数えられないほどありますが、その中でも似た形のないパゴダ(寺院)を今日紹介したいと思います。それは、『タウンボーディーパゴダ』です。モンユワの町から20kmぐらいの離れた市外にあります。
1939年頃(戦争中)に1人の僧侶によって建てられました。寺院は、「タウンボーディー」というお経の名前を付けられました。「タウンボーディー」は、悟りを開いたと言われている52万8千の仏陀を拝み、世界中の安全や平和、旅の安全を祈るお経です。ミャンマー人は、どこか旅行に出かける時や、出張に出かける時には必ずタウンボーディーを唱えます)。
戦争中、モンユワはマンダレーやサガインのように重要な戦略拠点でした。この町にも戦争中に、亡くなった人はたくさんいました。それを見て修行していた僧侶は、このモンユワを始め、全国又、世界中が平和になって戦争がなくなるよう、世界中の安全を願って、この寺院を造ったそうです。
寺院は、母国でも唯一の、他に類を見ない独特な形を持っています。色鮮やかな針山の ような仏塔がたくさんある外見は参拝客を魅了するほか、内
部には10cmから2mまでの 様々なサイズの仏像が納められています。この寺院の内面と外面を合わせた仏像の数は、お経通り全部で52万8千体を越えると言われています(頑張って数えてみようと思ったこともありましたが、途中で諦めてしまいました)。
この寺院に祭られている殆どの仏像は、近くにある山の石灰石で造られ、仏像を作るのは、現地の人たちの仕事の1 つでもあります。国内外の参拝客の中には、仏像を購入して寺院に祭る人たちもたくさんいます。寺院の内部は仏像で一杯になっていて、スペースがあまりありませんので、空いてい
るスペースを探すのも1つの楽しみです。
タウンボーディー寺院の仏像の多さを聞くだけでは、あまり感動しないかもしれませんが、旅好きの皆様は旅の安全を祈るためにも是非、仏像を一体納めてみればいかがでしょうか?
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