バガンを夢見たモンユワの王様
ミンガラバー!
11世紀頃、バガン王朝と同時に、全国には少数民族の王様や、リーダーたちが多数いました。そのような中、バガン王朝は仏教を国教にし、たくさんのパゴダを造り始めていました(⇛詳しくはこちら…)。当時、このモンユワ周辺を治めた王様は、バガンとは友好関係にあり、バガン王国を訪れたことがあったようです。バガン王国では、至るところに、パゴダが建てられていたので、“どこに指さしても、そこには必ず1つのパゴダがあ
る…”と言えるほど、無数のパゴダがありました(今でも、そうですが…)。モンユワの王様は、そ
の風景を見て、仏教をもっと信心深く、信仰するようになり、バガン王国のようにたくさんのパゴダを造りたかったようです。また、自分が造ったパゴダは長い間、壊されずにずっと存在してほしいので、造る材料や場所にこだわり、ずっと敵地を探していたと言います。
ちょうど、モンユワの奥地にポーウィン山を見つけ、岩山に仏像を祀るため、様々なサイズの洞窟を造らせました。麓から参道を登っていくと、山の岩肌に大きく造られた洞窟もあ れば、小規模の洞窟もあり、どれにも仏像が祀られています。当時、その数がどれぐらいであったか、はっきり分かっていませんが、現在でも500以上もあるそうです。どの洞窟にも仏像が安置されていますが、その中で修行して、生活している僧侶もいます。
造られて200年ぐらい経った後、誰にも知られずに、森に埋もれた時代もありました。14世紀頃になると、周囲の人々に発見され、当時の仏教徒たち によって、修復されました。当時の人々たちのおかげで仏陀の由来や物語を表す鮮やかな壁画が、今でもきれいに見られます(壁画の殆どは14~16世紀頃のものだと、考えられて います)。
≪お知らせ≫
10月3日(月)~10月7日(金)まで、日本アセアンセンターにて「ミャンマー・つれづれ」写真展が開催されます。お時間は、09:30~17:30までです。平日ですが、お時間のある方は、寄ってみてはいかがでしょうか。
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