33年ぶりの来日~光と山
ミンガラバー!
先週末、新宿で開かれているアルプスの画家セガンティーニのギャラリーを見に行ってきました。セガンティーニの作品は初めてでしたが、「アルプスの画家セガンティーニ」と言われるほどの生のアルプスの風景を絵の中に見たような作品だと感じました。
実は見に行く前にセガンティーニのことを調べてみました。子供の頃に両親(母親だけという説もあります)を亡くし、腹違いの姉の家に暮らしていたこと…。フランスの画家ミレーのように農民を主人公にした絵も描きましたが、スイスのアルプスに魅せられ、スイスに移住して家族と共に暮らしてきましたが、41歳の若さでスイスでその一生を終えました。
そのようなことはセガンティーニの絵を見たことがある(絵に興味を持つ)誰もかが知っている内容だと思います。でも、父親を6年前に亡くし、そのことを今でも気持ちの上で引きずっている私は彼の母性を表す「ふたりの母たち」の絵を前にして、胸に迫るものがありました。
展示されていた作品の多くは明るさが足りなく、題材(人、羊、牛…)も静かでものを語らない表情に溢れいっそうの淋しさを感じてしまいました。でも、「アルプスの真昼」のような絵もあり、描かれている青空とアルプス、そして羊と女性のバランスもよく、豊かな個性と才能を感じました。
アルプスの画家「セガンティーニ~光と山」展は新宿にある損保ジャパンにて12月27日まで行われています。国内33年ぶりの回顧展となるこの機会に1度足を運ばれては如何でしょうか。彼の絵の中にあるスイスのアルプスはスイスに行かれたことがある皆様を懐かしくさせ、まだ行かれたことがない方でも実際の生のスイスアルプスを見たくなるような気持ちにさせるのではないでしょうか。
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