バガン遺跡~マヌーハ寺院
ミンガラバー!
今日は、バガン遺跡にあるパゴダを紹介したいと思います。バガン遺跡は2年前にも紹介しました。でも、まだまだ知られざるパゴダがたくさんあります。その中で、私が個人的に好きなパゴダは「マヌーハ寺院」です。
それは、無数(2000基以上)のパゴダの中でも似たようなものがない、変わった寺院だからです。小規模ながら東西南北に四つの参道が造られ、その頂にも黄金の仏塔が作られているので、外から見ると他の寺院とあまり変化がないと感じるかもしれません。
この寺院は1059年にマヌーハ王によって造られました。マヌーハ王はタトゥン国(現モン州)の王様で、タトゥンに栄えていた仏教をバガン王朝に伝えた人でもあります。当時のバガン王朝のアノーヤター王は仏教徒になり、仏教にもっと深く触れたくて、仏教に関する全て(仏教を教えてくれる僧侶や仏典など)をマヌーハ王に要求していたのですが、マヌーハ王が断ったため国王夫妻をバガンまで連行しました。その後、マヌーハ王夫妻は亡くなるまでバガンで暮らすことになり、この寺院の近くに住んでいました。そして仏教徒のマヌーハ王夫妻は持っていた財産の全てを売りに出し、この寺院を建てました。当時の他の寺院と比べ、造り方は独特で、ユニークな寺院です。囚われ人として暮らす自らの心境を語っているような仏像が祀られています。今でも、マヌーハ王夫妻の彫刻は寺院で見ることができます。{次回も、マヌーハ寺院の続きをお話したいと思います。}
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