生きている大仏とクメールの銅像 [ユーラシア旅行社で行くミャンマーツアー]
ミンガラバー!
先日ミャンマー大周遊のツアーが帰国し、ツアーの写真の中にこの一枚を見つけました。
第二の都市マンダレーにある「マハームニパゴダ」に金箔を貼っている風景の写真です。…
来世への功徳を積むために仏像やパゴダに金箔を貼ってきたミャンマー人は今でもパゴダに行くたびに金箔を貼ります。
この大仏も金箔で体部が大きくなってきています(元々はスリムな仏像でした)。
この大仏が造られたヤカイン州はインドと国境を接する、仏教が入ってくる際に要の地域でした。…
2500年前にこの大きな仏像が造られ、その時にお釈迦様の胸元に7日間置かれたと言われています。
そのためお釈迦様の息が入った、生きている大仏だと信じられているのです。
15~18世紀の間ビルマ族とヤカイン族は内戦を繰り返し、その度毎にこの大仏もマンダレー~ヤカイン州~マンダレーと交互に移動しました。
とうとうビルマ王朝のボードーバヤー王がこの仏像のことを知り、ヤカイン州を侵略して戦利品としてマンダレーに持ち帰り、その時から今日までマンダレーの多くの人々に信仰されてきました。…
生きていらっしゃる仏像だと信じられていますので、お顔に金箔を貼ることは禁止されていて早朝にお顔を洗ったり、白檀やタナカーをすりおろして香りをつけたりすることは当時からも欠かさず行われてきました。洗った後のお水を持ち帰るため地元の人や観光客は毎日早朝からたくさん集まります。
体調不良の時や仕事にお出かけする時に飲んだり、体につけたりして使われています。
金箔で体部は大きくなり、頭部とバランスが取れなくなるのではと思われたりもしましたが、なぜかお顔も大きく、正に生きていらっしゃるかのように見え、お釈迦様のパワーなのではと信じられています。
ところで、境内の中にはアンコールワットで守護神として祀られていたクメールの銅像群があります。
15世紀のタイ(アユタヤ)とクメールの戦争でタイ軍がカンボジアから持ち去り、さらに16世紀のタイとビルマの戦争でビル
マ軍がタイから持ち帰ったものでした。
銅像の体に触り、体の悪い部分が「良くなりますように...」とお祈りしている参拝客をよく見かけます。人々によく触られるので銅像もピカピカです。
カンボジアに行った時も同じような風景を見つけました。国が違っても、信仰する心は変わらないと思ったものです。
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